日本サッカー協会(JFA)が、新型コロナウイルスで陽性と診断された田嶋幸三会長について、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長からお見舞いの言葉を受けたことを明らかにした。
JFAは公式メディアで「田嶋会長便り」と題し、田嶋会長のコメントを伝えている。19日の「vol.1」では、東京五輪開催についても言及した。
田嶋会長は自身の状態について「多くの皆さんに御心配とご迷惑をおかけしていること、申し訳ありません。微熱があり、少し肺炎の症状があります」と伝えた。
「先日、FIFAのインファンティーノ会長から電話があり、お見舞いのメッセージをいただきました。その際、オリンピックについて質問がありました」
「日本サッカー協会、FIFAカウンシルの立場で、今、変更を決めることはできない。予定通り開催したいと申し上げました。延期などの措置については一切触れませんでした」
田嶋会長はJFAの重役としてだけでなく、国際サッカー連盟の理事や日本オリンピック委員会(JOC)の副会長も務めていることから、五輪の話題にも及んだようだ。FIFA会長も東京五輪のホスト国である日本の現場が気がかりになっている模様。
「ユーロ、コパアメリカなど既に開催日程を変更している大会もありますが、実際、オリンピックのサッカーは23歳以下の大会であることから、技術的に難しい面があることも認めなければなりません。どちらにしても今の意見としてはこの答えしかありません」
田嶋会長は「この事態が1日も早く収束し、日本でも世界のどこでもサッカーが自由にできる日を楽しみにしています。私も早く回復して、そのために力を尽くしたいと思います。お目にかかった皆様に感染がないことを心より祈っております。みなさまも、手洗いを励行し、どうかお身体に気をつけてお過ごしください」と締めくくり、改めて感染症対策の重要性を説き、注意喚起している。