ロコ・ソラーレとは、平昌五輪で一躍有名になったカーリング女子の藤澤五月が所属するチーム名だ。五輪に2度出場経験のある本橋麻里が北海道北見市で設立したチームで、近年は日本を代表するカーリング女子チームとして国内外で華々しい活躍をしている。藤澤五月が所属するロコ・ソラーレのメンバーや、世界ランキングでの位置づけを見ていこう。
最新の世界ランキング
2019年カーリング女子・世界ランキングは以下の通り。
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スウェーデン
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韓国
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カナダ
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スイス
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日本
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ロシア
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スコットランド
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アメリカ
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中国
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デンマーク
■世界選手権でのライバルチーム
世界選手権で日本のライバルとなるのは、ランキング上位にランクインしているスウェーデン、韓国、カナダ、スイスの4カ国だろう。過去の世界選手権の成績を見ても、日本はこの上位チームと相性が良くない
藤澤五月が所属するロコ・ソラーレは、世界ランキング上位10チームに選ばれてはいるものの、メダル争いに食い込めるかどうかは微妙なところだと言える。
ロコ・ソラーレが世界強豪チームになるには、この上位チームを攻略できるかどうかが大きなポイントになりそうだ。
(※追記:2020年の世界選手権は新型コロナウイルスの影響で中止が決定)
ロコ・ソラーレのメンバー
ロコ・ソラーレはスキップの藤澤五月、サードの吉田知那美、セカンドの鈴木夕湖、リードの吉田夕梨花、キャプテンの本橋麻里というメンバー構成になっている。
ロコ・ソラーレを設立した本橋麻里を始め、鈴木夕湖、吉田夕梨花は2010年の創設当時からチームに所属しているが、藤澤と吉田知那美は2014年以降にチームに参加している。
もともと藤澤は中部電力のカーリング部に所属しており、ロコ・ソラーレとはいわばライバル関係にあった。藤澤が所属する中部電力は、日本選手権で4連覇を達成するなど輝かしい成績を残していたが、5連覇がかかった日本選手権で決勝トーナメント進出を逃し敗退。その後、同郷の本橋に誘われたことがきっかけで、2015年に中部電力を退社しロコ・ソラーレへと移籍した。
藤澤が加入した後のロコ・ソラーレは快進撃を遂げ、2016年の日本選手権で優勝、同年の世界選手権で準優勝(銀メダル)に輝いている。
2017年9月の平昌オリンピック代表決定戦では、藤澤の古巣である中部電力に勝利し、ロコ・ソラーレがオリンピックへの出場権を得た。
平昌五輪での活躍
2018年、韓国で開催された平昌五輪で、ロコ・ソラーレはカーリング女子日本代表として初出場。初戦から3戦続けて勝利したものの、終盤ではスキップを務める藤澤がミスを連発したことで、自力での予選突破が危うくなる。ただ日本と4位争いをしていたアメリカが敗れたことで、予選突破が決定。予選の結果は5勝4敗で4位という結果だった。
優勝決定戦に進んだ日本は準決勝で韓国に敗れたが、その後3位決定戦に進み、イギリスに見事勝利。同競技で日本初となる銅メダルを獲得した。
ロコ・ソラーレが「LS北見」ではなくなった理由
ロコ・ソラーレは以前、「LS北見」というチーム名で試合に出場していた。これはJCA競技者ユニフォーム規定によって、居住する地域名や雇用契約関係にある法人名等以外のチーム名の使用が禁止されていたことによる。そのため、本橋麻里が所属するNTTラーニングシステムズの略称であるLSに地域名を足した「LS北見」で試合出場をしていた。
だが2018年11月にロコ・ソラーレが一般法人化したことによって、LS北見ではなく、ロコ・ソラーレの名称での試合出場が可能になった。