日本代表としてFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ2018ロシアにも出場したヴィッセル神戸の酒井高徳が5月27日、リモート囲み取材に応じた。酒井は3月30日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断され、兵庫県内の医療機関へ入院。4月25日に退院している。
神戸は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が兵庫県を含む近畿3府県で解除されたことを受け、5月25日からグループトレーニングを再開。酒井のリモート囲み取材は27日、練習場のいぶきの森球技場で行われた。
チーム練習が再開、参加できた感想を問われた酒井は「素直にうれしいです。自粛期間も入院期間もサッカーに関われない時期が長く続いたので、仲間とボールを蹴りながらプレーできる喜びをかみしめて、幸せを感じています」と回答した。
入院期間については「たくさんの方に励まされ、退院後はおめでとうといった連絡をもらいました。皆さんに恩返しをしたいので、自分が元気にプレーをして活躍している姿を見せたいです」と謝意を表した。Jリーグ再開については「自分自身、再開に向けての不安は、皆さんが思っている不安と同じようにあり、感染のリスクは誰にでもあります。一度感染して抗体を持っていても再陽性になることもある情報も聞いているので、自分自身も安心できる状態ではありません。自分が経験してきたことを含め、感染管理は皆と同じようにやっていくつもりです。再開するのはリスクがつきものだと思います。不安がないことは、もちろんないですが、皆と同じような不安がある中で自分たちの気を引き締めないといけないと感じています」とコメントした。
■酒井高徳の経過・症状
3月25日(水)夜中より体調不良(38.0度)の訴えがあり
3月26日(木)トレーニング欠席。体温37.6度、頭痛、鼻閉感、兵庫県内の病院にて、急性上気道炎と診断
3月27日(金)朝の体温37.3度、夜に再び発熱38.0度、頭痛、咽頭痛
3月28日(土)体温35.8度、頭痛軽度、においを感じない。医師の助言を受け、同日14時に症状を鑑みて兵庫県内の病院にてPCR検査を実施
3月30日(月)17時 PCR検査の陽性判定
4月25日(土)2回のPCR検査で陰性判定となり、兵庫県内の医療機関を退院