アーティスティックスイミング

かつてはシンクロナイズドスイミングという名称で、現在はアーティスティックスイミングと呼ばれる水泳競技の日本代表ヘッドコーチを務めるのが井村雅代だ。これまで中国代表を率いた2大会も含め、9つのオリンピック大会すべてでメダルをもたらし、「メダル請負人」と呼ばれる。厳しい指導の裏にある、彼女のシンクロへのまっすぐな愛とは。

東京2020 | オリンピック競技大会

「メダル請負人」と呼ばれる井村雅代（左から3人目）。2014年から再度、アーティスティスティックスイミング日本代表を率いる

10年ぶりコーチ復帰のリオ五輪で「シンクロ日本」を復活。「メダル請負人」井村雅代の情熱指導【師と弟子のオリンピック】

第96回日本選手権水泳競技大会アーティスティックスイミング競技・日本アーティスティックスイミングチャレンジカップ2020が、山口きらら博記念公園水泳プールで11月12日から15日に開催される。Tokyo2020（東京五輪）デュエット代表内定の乾友紀子、吉田萌らが出場。日程、放送予定を紹介する。

Yukiko INUI

【11月12日開幕】アーティスティックスイミング日本選手権の日程・放送予定｜東京五輪内定の乾友紀子、吉田萌ら出場

19世紀後半のイギリスで行われた男性によるウォーターバレエが起源だとされるアーティスティックスイミング（AS）だが、Tokyo 2020（東京五輪）で採用されているのはデュエットとチーム、いずれも女子のみとなっている。ここでは大会形式や注目選手、ルールについて解説する。
■五輪で実施されるアーティスティックスイミングの楽しみ方
かつては「シンクロナイズドスイミング」と呼ばれていたアーティスティックスイミング。2020年10月から、室伏広治氏の後任として東京2020組織委員会のスポーツディレクターに就任した小谷実可子氏も、現役時代は“シンクロ”の選手だったことで知られる。東京五輪ではマーメイドジャパン（日本代表）や、オリンピックで圧倒的な強さを見せるロシア代表など、水上で行われる美の競演を楽しみたい。
■ルール
曲に合わせ、プールの中でさまざまな動きを行い、技の完成度や同調性、演技構成、技術的表現力などを競う。2分20秒前後の曲に決まった8つの動きを入れるテクニカルルーティンと、3分半前後の曲の中で自由に演技するフリールーティン。この2つの合計点で順位が決定する。
東京五輪では2人1組のデュエット、8人1組のチームが行われる。
■大会形式
東京五輪のデュエットには22組が参加。2021年8月2日にのフリールーティン予選、3日にテクニカルルーティンを行い、2つの演技の合計で上位12組が、4日のフリールーティン決勝に進む。最終順位は3日のテクニカルルーティンと、4日のフリールーティン決勝の合計点で決まる。
東京五輪のチームは10組が出場。予選は行わず、6日のテクニカルルーティンと7日のフリールーティンの合計により、順位が決定する。
■楽しんで見るポイント
アーティスティックスイミングで強さを発揮しているのはロシアだ。シドニー五輪以降、チームとデュエットの2種目で金メダルを独占しており、東京五輪でも金メダルの最右翼と目されている。絶対女王ロシアの連覇を止めるのは、リオデジャネイロ五輪の2種目で銀メダルを獲得した中国か、あるいは同2種目銅メダルのマーメイドジャパンか。自国開催のオリンピックで、日本は初の金メダル獲得を狙う。
■注目選手
日本は開催国枠により、デュエットとチームの2種目で出場することが確定。日本水泳連盟（JASF）は2019年11月の段階で、東京五輪に出場する8名の内定者を発表した。その後、東京五輪は1年延期となったものの、内定は維持される方針が示されている。
乾 友紀子（井村アーティスティックスイミングクラブ）
滋賀県出身、1990年12月4日生まれ。リオデジャネイロ五輪では三井梨紗子とデュエットで銅メダルを獲得。チームでも銅メダルを獲得している。三井はリオデジャネイロ五輪を最後に、現役を引退。東京五輪では、アジア競技大会2018ジャカルタでペアを組み、銀メダルを獲得した吉田萌（ザ・クラブピア88）とともに、デュエットとチームの2種目に臨む。

アーティスティックスイミングのルールを知って東京五輪を楽しもう！｜大会形式や注目選手について解説

初のオリンピック出場となった2012年のロンドン大会で、乾友紀子はデュエット、そしてチーム戦でも5位に入った。その4年後のリオデジャネイロ大会では両種目において銅メダルを獲得したが、次なる東京五輪で狙うのは3度目の正直、表彰台の頂点だ。名門の井村シンクロクラブで磨いた技術とメンタルが、今も成長を支えている。

デュエットやチームに加え、ソロでも実力を発揮。2019年の世界選手権ではソロ・フリールーティンで銅メダルを獲得している

乾友紀子：アーティスティックスイミング界のエースは3度目のオリンピックで表彰台の頂点をめざす【アスリートの原点】

新型コロナウイルスの流行によって、多くの競技で試合や大会が中止や延期となり、トップアスリートだけでなく、日常生活のなかでスポーツを楽しむ一般人のライフスタイルにも変化が生じている。厳しいコロナ禍において、自宅待機を強いられたアスリートたちはどのようにメンタルを整え、トレーニングに励み、次なる戦いに備えているのだろうか。

卓球の伊藤美誠は東京五輪の延期も優勝する確率を高めるチャンスと前向き。テレビドラマを観て、ストレスを溜めないようにしているという

井上康生監督や井村雅代コーチが選手のメンタルをケア。選手の"心を守る"試みとは【コロナ禍でのアスリートたち】

2016年8月16日にリオデジャネイロのマリア・レンク・アクアティック・センターで開催され、イーシェンコ/ロマシナ（ロシア）が金メダルを獲得。黄雪辰/孫文雁（中国）が銀メダル、乾/三井（日本）が表彰台に上った。

リオ2016 | オリンピック競技大会

リプレイ

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シンクロナイズドスイミング：デュエットFR - 決勝 | リオ2016リプレイ

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大により、Tokyo2020（東京五輪）の開催は1年延期（2021年7月23日開幕）となった。延期によって代表選考に影響は出るのか？ 競泳、飛込、水球、アーティスティックスイミング（AS）、オープンウォータースイミング（OWS）について整理する。

競泳で唯一内定を得ている瀬戸大也（写真中央）は、大会延期も内定は維持される見込み

東京五輪の水泳日本代表は？出場選手を整理: 1年延期の影響は？内定変更は？

水泳に属する飛込、水球、アーティスティックスイミングの3競技は、Tokyo 2020（東京五輪）で開催国枠が与えられることが決定しており、日本代表選手の活躍に注目が集まる。世界水泳選手権（世界水泳2019）で代表が内定した種目や、出場枠を確保した種目、あるいは保留していた開催国枠使用が決まった種目も明らかになった。各競技とも代表メンバー入りをかけた争いは熾烈を極め、日本水泳連盟も長い年月をかけた選手強化に取り組んでいる。

世界水泳2019でウクライナの壁に阻まれたマーメイドジャパン。僅かな差ながら五輪本番までに軌道修正できるのか

【東京オリンピック出場枠争い】水泳：アーティスティックスイミング、飛込、水球で開催国枠確保ながら、メダル獲得に向け危機的状況の種目も

日本のペア、乾友紀子と三井梨紗子はリオ2016でキャメロットメドレーに乗せたシンクロナイズドスイミングの演技を披露した。

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シンクロナイズドスイミング：キャメロットメドレー | ミュージックマンデー

金：ロシア
銀：中国
銅：日本

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シンクロナイズドスイミング：デュエットFR | リオ2016リプレイ

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シンクロナイズドスイミング：デュエットTR | リオ2016リプレイ

ロシアのナタリア・イーシェンコとスベトラナ・ロマシナは、シンクロナイズドスイミングデュエットで金メダルを獲得した。

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ロシアのペアがシンクロナイズドスイミング金

アメリカ合衆国

シモーネ

Simone Biles - Olympics.com

スウェーデン

Armand

Armand Duplantis - Olympics.com

ミカエラ

Mikaela SHIFFRIN

Ilia

Ilia Malinin - Olympics.com

Yukiko

バスケットボールのカルメロ・アンソニーさん、サッカーのメーガン・ラピノエさん、陸上競技のモ・ファラーさん、柔道の大野将平さん、卓球の石川佳純（かすみ）さん、車いすテニスの国枝慎吾さん、体操競技の平岩優奈（ゆうな）さん…これらの名前に共通していることのひとつは、彼らがオリンピアンであり、偉大なアスリートであることだ。
そして、今、もうひとつの共通点がある。それは、彼らが2023年に競技からの引退を表明したことである。
Olympics.comでは、世界のスポーツに大きな影響を与え、スポーツ史に刻まれる記録と記憶の足跡を残し、2023年に引退を発表したオリンピアンたちを厳選して月を追って紹介する（以下、敬称略）。

Olympians retired 2023

2023年に引退した15人のオリンピックメダリスト

パリ2024オリンピックを翌年に控えた2023年。夏季スポーツで活躍する多くの選手たちが世界の大舞台で現在の立ち位置を確かめ、オリンピックまでの課題を再確認した。
中にはその舞台で世界の頂点に立ったアスリートもいる。彼らが国内選考プロセスを経てオリンピック日本代表の座を掴めば、2024年7月26日に開会式を迎えるパリ2024に「世界王者」として挑むことになるだろう。
2023年を締めくくるにあたり、ここではオリンピック夏季競技種目を中心に2023年の世界選手権を制した日本人王者たちを紹介しよう。
- 卓球の2023年を振り返る！ 石川佳純が引退、若手の活躍、世界の壁への挑戦
- バスケットボールの2023年を「3つの言葉」で振り返る！

2023 World Champions from Japan 

橋本大輝、須崎優衣、阿部一二三、阿部詩…2023年に世界選手権を制した日本人アスリートたち

世界水泳2023福岡8日目となる7月21日は、飛込、アーティスティックスイミング（AS）、水球の女子グループステージが行われる。
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水泳 | オリンピック予選 | 世界選手権 | 福岡

BUDAPEST, HUNGARY - JUNE 22: Moka Fujii, Moe Higa, Moeka Kijima, Tomoka Sato, Hikari Suzuki, Akane Yanagisawa, Mashiro Yasunaga, Megumu Yoshida of Team Japan compete in the Women Team Free on day six of the Budapest 2022 FINA World Championships at Alfred Hajos National Aquatics Complex on June 22, 2022 in Budapest, Hungary. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

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世界水泳2023福岡・飛込・AS・水球丨放送予定一覧！テレビ・ネット中継・ライブ配信／7月21日

ホーム代表である日本勢のメダルラッシュに沸く世界水泳2023福岡で、新たな歴史が刻まれた！
大会6日目を迎えた7月19日には、アーティスティックスイミング（AS）のソロ・フリールーティン（FR）決勝が行われ、日本代表の乾友紀子が圧巻の演技を披露し、スコア254.6062をマークして、テクニカルルーティン（TR）に続いて2個目の金メダルを獲得し、大会2冠に輝いた。
17日に行われたソロ・FR予選には、乾を含む29名が出場。TRと同様、乾は予選をトップで通過して上位12名による決勝に臨み、水中からのダイナミックなパフォーマンスで観客を魅了した。「緊張感にくわえて、怖いという気持ちもあった」と表彰式後のインタビューで決勝前の気持ちを明かした乾だが、最終的に予選を上回るスコアを記録し、2位とは25点以上の大差をつけての優勝となった。
これにより、乾は前回エディションの世界水泳ブダペスト2022から、2年連続でソロ種目2冠という快挙を成し遂げた。

FUKUOKA, JAPAN - JULY 19:  Yukiko Inui of Team Japan competes in the Artistic Swimming Women's Solo Free Final on day six of the Fukuoka 2023 World Aquatics Championships at Marine Messe Fukuoka Hall A on July 19, 2023 in Fukuoka, Japan. (Photo by Adam Pretty/Getty Images)

Yukiko Inui competes in the Artistic Swimming Women's Solo Free Final of the Fukuoka 2023 World Aquatics Championships

乾友紀子、2年連続でASソロ2冠の快挙！「とても幸せです」｜世界水泳2023福岡

世界水泳2023福岡7日目となる7月20日は、飛込、アーティスティックスイミング（AS）、水球の女子グループステージ、オープンウォータースイミングが行われる。
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MONTREAL, CANADA - MAY 07:  Sayaka Mikami of Japan competes in the Women's 3m Springboard Final during the World Aquatics Diving World Cup 2023 at the Olympic Park Sports Centre on May 7, 2023 in Montreal, Quebec, Canada.  (Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)

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世界水泳2023福岡・飛込・AS・水球丨放送予定一覧！テレビ・ネット中継・ライブ配信／7月20日

7月14日から30日までの17日間、福岡を舞台に行われるワールドアクアティクス世界水泳選手権2023。ここではアーティスティックスイミング（AS）、飛込、水球、オープンウォータースイミング（OWS）、ハイダイビングの5種目に出場する日本代表メンバーの成績を随時更新・掲載する。
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Gold medallist Yukiko Inui of Team Japan celebrates during the medal ceremony for the Artistic Swimming Women's Solo Technical Final on day two of the Fukuoka 2023 World Aquatics Championships.

INUI Yukiko celebrates her gold medal 

世界水泳選手権2023福岡丨AS・飛込・水球・OWS・ハイダイビング・結果速報・日本人選手・日本代表・成績一覧

世界水泳2023福岡6日目となる7月19日は、飛込、アーティスティックスイミング（AS）、水球の男子グループステージが行われる。
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INUI Yukiko

世界水泳2023福岡・飛込・AS・水球丨放送予定一覧！テレビ・ネット中継・ライブ配信／7月19日

世界水泳2023福岡2日目となる7月15日は、飛込とアーティスティックスイミング（AS）が行われる。
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■飛込の競技スケジュール（7月15日）
- 09:00-11:00 男子3mシンクロ飛板飛込予選
- 12:30-14:00 ミックス10m高飛込決勝
- 15:30-16:45 女子1m飛板飛込決勝
- 18:00-19:30 男子3mシンクロ飛板決勝
■ASの競技スケジュール（7月15日）
- 10:00-11:45 アクロバティックルーティーン予選
- 14:00-15:00 ミックスデュエットテクニカル予選
- 19:30-21:00 女子ソロテクニカル決勝
■オープンウォータースイミング（7月15日）
- 8:00-10:15 女子10km

OVIEDO, SPAIN - JUNE 02: Yukiko Inui of Japan competes in the Artistic Swimming Women's Solo Technical Final during day one of the World Aquatics Artistic Swimming World Cup Super Final Meet 1 on June 02, 2023 in Oviedo, Spain. (Photo by Juan Manuel Serrano Arce/Getty Images)

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世界水泳2023福岡・飛込・AS丨放送予定一覧！テレビ・ネット中継・ライブ配信／7月15日

世界水泳2023福岡1日目となる7月14日は、飛込とアーティスティックスイミング（AS）が行われる。
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■飛込の競技スケジュール（7月14日）
- 10:00-13:00 女子1m飛板飛込
- 15:00-19:00 男子1m飛板飛込
■ASの競技スケジュール（7月14日）
- 09:00-11:00 女子ソロ テクニカル
- 12:00-14:00 男子ソロ テクニカル
- 15:00-16:40 デュエット テクニカル グループB
- 17:50-19:30 デュエット テクニカル グループA
■開会式
- 20:00 式典開始（会場：ボートレース福岡）

世界水泳2023福岡・飛込・AS丨放送予定一覧！テレビ・ネット中継・ライブ配信／7月14日

開幕まで500日を切ったパリ2024の開催国であるフランス南部の都市・モンペリエにおいて、水泳アーティスティックスイミング（AS）のワールドカップ2023第2戦が現地時間5月5日から7日までの3日間にわたって行われた。
▪️佐藤姉弟ペア、金メダル獲得！
大会最終日の7日に行われた混合デュエット・フリールーティンには、11組が出場。日本からは、昨年にハンガリー・ブダペストで行われた世界水泳選手権大会2022の同種目で銀メダルを獲得している佐藤友花／佐藤陽太郎の姉弟ペアが出場し、スコア273.5708をマークして金メダルに輝いた。
佐藤ペアの2人は、6日に行われた混合デュエット・テクニカルルーティンにおいて銀メダルを獲得していることから、今大会を通じて2個のメダルを獲得している。また、きょうだいで息のあったパフォーマンスを見せる2人は、7月14日に福岡で開幕する世界水泳選手権大会の日本代表にも選出されており、日本のファンの前で更なる飛躍が期待される。

BUDAPEST, HUNGARY - JUNE 18: Tomoka Sato and Yotaro Sato of Team Japan compete in the Artistic Swimming Mixed Duet Technical Preliminaries on day two of the Budapest 2022 FINA World Championships at Alfred Hajos National Aquatics Complex on June 18, 2022 in Budapest, Hungary. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

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