東京2020オリンピック観戦チケット第2次販売、いよいよ抽選申し込み開始! 狙い目競技は?

2 執筆者 渡辺文重
ラグビーW杯の熱狂を体験したからこそ、東京五輪は現地で興奮を味わいたい!

いよいよ来年の夏、Tokyo 2020(東京五輪)が開催される。せっかくの日本開催、その雰囲気を楽しむため、とにかくスタジアムで観戦したいと思っている人も多いはずだ。第1次抽選販売は終了したものの、いまからでも現地観戦のためのチケット入手は可能。ここでは、五輪チケットの申し込み方法を紹介する。

■東京2020オリンピック観戦チケット第2次抽選販売の日程

抽選申込受付期間

2019年11月13日(水)未明から11月26日(火)11:59まで

抽選結果発表

2019年12月18日(水)

購入手続期間

抽選結果通知時から2020年1月10日(金)23:59まで

※現金決済(コンビニエンスストア)での支払いは1月12日(日)23:59まで。

※2019年12月24日(火)から2020年1月6日(月)11:59まで休止期間となり、チケットの購入手続きは行えない。

■東京2020オリンピック観戦チケット第2次抽選販売の申し込み方法

東京五輪のチケット購入は、公式スポンサーによるプレゼント企画や、東京2020オリンピック公式ホスピタリティパッケージなど一部の例外を除き、「東京2020オリンピック公式チケット販売サイト」で行われる。今回の第2次抽選販売の申し込みも当然、公式チケット販売サイトで行うことになる。ただし、公式チケット販売サイトにログインするためには「TOKYO 2020 ID」が必要になる。

※「TOKYO 2020 ID」の複数登録は認められていない。すでに第1次抽選販売でIDを取得している人は、そのIDを利用する必要がある。IDの複数登録は“不正”とみなされる可能性もあるため、注意が必要だ。

■東京2020オリンピック観戦チケット第2次抽選販売の対象競技・セッション

第2次抽選販売は、「TOKYO 2020 ID」を所持しており、日本国内に居住している人ならば、誰でも申し込みすることが可能だ。今回は、第1次抽選販売で対象とならなかった「ボクシング」も追加されるなど、ほぼ全ての競技が対象となるが、一部の競技に関しては対象外となっている。対象外となる競技・セッションは以下の通り。

水泳(マラソンスイミング)

  • 8月 5日(TOOWS01)女子
  • 8月 6日(TOOWS02)男子

陸上競技(マラソン)

  • 8月 2日(TOATH05)女子マラソン、陸上トラック&フィールド
  • 8月 9日(TOATM02)男子マラソン

馬術(総合馬術)

  • 8月 2日(TOEQE04)総合馬術 クロスカントリー団体兼個人

トライアスロン

  • 7月27日(TOTRI01)男子

  • 7月28日(TOTRI02)女子

  • 8月 1日(TOTRI03)混合リレー

今回販売の対象外となっている上記の競技・セッションについては、販売詳細が決まり次第、東京2020公式Webサイトなどで案内するとしている。

■購入できる枚数、そのほか注意点は?

チケットの申込・購入枚数、および当選枚数には上限が設けられている。第2次抽選販売における全体の最大申し込み枚数は、第1希望と第2希望それぞれで18枚ずつ、最大当選枚数は18枚となる。また、各セッションごとの購入上限枚数は、第1次抽選販売からの累計となる。

  • 予選・その他のセッションは6枚まで
  • 決勝などのメダルセッションは4枚まで
  • 開閉会式は2枚まで

例えば「バレーボール予選」の場合、1セッションあたりの上限枚数は6枚となっている。第1次抽選販売で1枚も当選していない人は、今回の第2次抽選販売で最大の6枚まで申し込み可能だが、第1次抽選販売で4枚当選している場合は、2枚までしか申し込むことができない。

またチケットの代金は購入手続き期間内に、“一括”で支払いをする必要がある。6枚当選したが4枚分だけ購入する、といったことは不可能なので気を付けよう。

■東京2020組織委員会が発表した1次抽選の申し込み傾向

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は11月8日、第2次抽選販売に関する発表を行った。この時、すでに行われた第1次抽選販売(2019年5月9日から29日)の申し込み傾向も公表された。

第1次抽選で申し込みが著しく集中した競技

  • 開会式・閉会式
  • 水泳(競泳)メダルセッション
  • 水泳(アーティスティック・スイミング)メダルセッション
  • バドミントン メダルセッション&メダルセッション以外
  • 野球 メダルセッション
  • バスケットボール(3×3)メダルセッション
  • バスケットボール メダルセッション
  • 自転車競技(BMXフリースタイル)メダルセッション&メダルセッション以外
  • 体操(体操競技)メダルセッション
  • 体操(新体操)メダルセッション
  • 柔道 メダルセッション
  • 空手 メダルセッション
  • 射撃(クレー/ライフル&ピストル)メダルセッション&メダルセッション以外
  • スケートボード メダルセッション
  • スポーツクライミング メダルセッション&メダルセッション以外
  • サーフィン メダルセッション
  • 卓球 メダルセッション
  • テニス メダルセッション&メダルセッション以外

第1次抽選で比較的申し込みが多くあった競技

  • 水泳(競泳)メダルセッション以外
  • 水泳(飛び込み)メダルセッション
  • 水泳(アーティスティック・スイミング)メダルセッション以外
  • 水泳(水球)メダルセッション
  • 水泳(マラソンスイミング)メダルセッション ※第2次抽選の対象外
  • アーチェリー メダルセッション&メダルセッション以外
  • 陸上(トラック&フィールド)メダルセッション&メダルセッション以外
  • 陸上(マラソン)メダルセッション ※第2次抽選の対象外
  • 野球 メダルセッション以外
  • ソフトボール メダルセッション
  • バスケットボール(3×3)メダルセッション以外
  • カヌー(スラローム)メダルセッション&メダルセッション以外
  • カヌー(スプリント)メダルセッション&メダルセッション以外
  • 自転車競技(BMXレーシング)メダルセッション&メダルセッション以外
  • 自転車競技(マウンテンバイク)メダルセッション
  • 自転車競技(ロード)メダルセッション
  • 自転車競技(トラック)メダルセッション
  • 馬術(馬場馬術)メダルセッション&メダルセッション以外
  • 馬術(総合馬術)メダルセッション&メダルセッション以外 ※クロスカントリー団体兼個人は第2次抽選の対象外
  • 馬術(障害馬術)メダルセッション&メダルセッション以外
  • フェンシング メダルセッション&メダルセッション以外
  • サッカー メダルセッション
  • ゴルフ メダルセッション&メダルセッション以外
  • 体操(体操競技)メダルセッション以外
  • 体操(新体操)メダルセッション以外
  • 体操(トランポリン)メダルセッション
  • ハンドボール メダルセッション
  • ホッケー メダルセッション
  • 柔道 メダルセッション以外
  • 空手 メダルセッション以外
  • 近代五種 メダルセッション&メダルセッション以外
  • ボート メダルセッション&メダルセッション以外
  • ラグビー メダルセッション
  • セーリング メダルセッション&メダルセッション以外
  • サーフィン メダルセッション以外
  • 卓球 メダルセッション以外
  • テコンドー メダルセッション&メダルセッション以外
  • トライアスロン メダルセッション ※第2次抽選の対象外
  • ビーチバレーボール メダルセッション
  • バレーボール メダルセッション&メダルセッション以外
  • レスリング メダルセッション&メダルセッション以外
  • 重量挙げ メダルセッション&メダルセッション以外

第2次抽選で比較的多くチケットが販売される競技

  • 水泳(飛び込み)メダルセッション以外
  • 水泳(水球)メダルセッション以外
  • ソフトボール メダルセッション以外
  • バスケットボール メダルセッション以外
  • サッカー メダルセッション以外
  • ハンドボール メダルセッション以外
  • ホッケー メダルセッション以外
  • ラグビー メダルセッション以外
  • ビーチバレーボール メダルセッション以外

■東京2020オリンピック観戦チケット第2次抽選販売の競技別傾向と対策

大会組織委員会は1次抽選の申し込みを元に、以下のような傾向を示している。

  • 過去大会で日本人がメダルを獲得している競技や、人気の高い競技を中心に、決勝セッションの申し込みは多い。
  • 最上位席(A席)と最下位席の申し込みが比較的多い。
  • 金曜日夜や土曜日開催のセッションは申し込みが多い。
  • 一部の競技を除いて平日昼間のセッションは申し込みが比較的少ない。
  • 席数が多い会場での競技や予選のセッション数が多い競技は比較的、申し込みが分散する傾向がある。

この傾向を元にすると、購入しやすいチケットの条件は以下のようになる。

  • 日本代表チームおよび選手が優勝候補ではない競技・種目
  • B席など、最上位席と最下位席以外
  • 平日昼間のセッション
  • 席数が多い会場で行われる予選など

さらに「第2次抽選で比較的多くチケットが販売される競技(第1次抽選で比較的申込が集中しなかった競技)」が、“とにかくスタジアムで観戦したい”人にとって狙い目となるだろう。ただし、第1次抽選の申込期間が2019年5月9日から29日だったことに、注意する必要がある。

2019年5月の段階では、バスケットボールのワールドカップ(W杯)もラグビー(15人制、五輪は7人制)のW杯も開催されていなかった。つまり、W杯をキッカケにファンが増えた可能性を留意しなければならない。サッカーも6月に、スペイン、ドイツ、ルーマニア、フランスの東京五輪出場が決定。フランス代表のキリアン・エンバペやウスマンヌ・デンベレなどの五輪世代や、オーバーエイジ枠で出場するスター選手への期待感から、チケット購入を考える人も少なくないだろう。また女子ハンドボールは、11月30日に熊本県で世界選手権が開幕。第2次抽選販売は26日までだが、世界選手権直前で露出の機会や注目度が増す可能性もある。

■まとめ

とにかくスタジアムで東京五輪を観戦したいのならば、1次抽選の申し込み傾向および6月以降のスポーツ情報を参考に、狙い目となる競技を「第1希望」にすると良いだろう。ただし、本当に“とにかく、どの競技でも良いから”というのであれば、第2次抽選販売後も、公式チケット販売所などでの先着販売、リセールなど、購入のチャンスは、まだ残されている。

開会式や閉会式のような“超激戦”が予想されるセッションでなければ、基本に立ち返り、自分が本当に見たいと思う競技を「第1希望」にした方が良いかもしれない。当たるか当たらないかは運次第。どんなに傾向と対策を立てても、落選する危険性は常にあるため、まずは自分が見たい競技・種目を狙うことをお勧めしたい。

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