4月11日、女子テニス協会(WTA)は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、カナダのモントリオールで開催予定だった「ロジャーズ・カップ」の中止を発表した。同大会は、グランドスラム(四大大会)のひとつである「全米オープン」(8/24~9/13)の前哨戦に位置付けられている。
女子「ロジャーズ・カップ」の開催地、モントリオールがあるケベック州政府は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、8月31日までスポーツや文化イベント中止を要請していた。それによりWTAは、8月7日から16日に開催予定だった同大会の中止を決定し、翌年に延期した。「ロジャーズ・カップ」は1年ごとにモントリオールとトロントで交互に開催されるが、来年もモントリオールで行われる。なお、トロントで開催予定となっている男子の「ロジャーズ・カップ」は、4月12日時点で変更の発表はされていない。
「ロジャーズ・カップ」は全米オープンシリーズの一戦。男子はATPツアー・マスターズ1000、女子はWTAプレミア5にランク付けされており、世界ランキング上位選手に出場義務が課せられている。大会は1年ごとにカナダのモントリオールとトロントで交互に開催される。男子トーナメントがトロントで開催される場合、女子トーナメントはモントリオールで行われる。翌年には、男女の開催地を入れ替えて行われる。
現在WTAツアーは7月12日まで中断している。WTAは再開時期について「各大会の開催パートナーと検討していく。4月中は、これ以上の決定をする予定はない」としている。