11月10日、日本サッカー協会(JFA)は、ザルツブルクMF奥川雅也のSAMURAI BLUE(日本代表)招集の見送りを発表した。奥川にとっては初の日本代表入りとなるはずだった。
日本代表は9日よりオーストリアでの合宿をスタートさせており、13日にはパナマ代表、18日にメキシコ代表との国際親善試合を行う予定となっている。堂安律について、所属先のアルミニア・ビーレフェルトが再入国後の制限を理由に日本代表派遣を拒否。これを受け、JFAは8日、ザルツブルクから奥川を追加招集すると表明していた。
その後、ザルツブルクはチーム内での新型コロナウイルス検査を行った結果、6名が陽性反応を示したという。その後改めて検査を行ったところ、選手全員の陰性となり、クラブ側は「招集された選手が即座に代表チームへ移動できるように手段を尽くす」とリリースしていた。
だがJFAは10日夜、奥川の招集を見送ると正式発表。理由について、公式メディアを通じ「既に各クラブから招集している23選手の安全・安心を最優先とする観点から、今回奥川選手の招集を見送る判断をいたしました」と説明した。
今シーズンはUEFAチャンピオンズリーグのバイエルン戦でゴールを決めるなど、ザルツブルクで存在感を示していた奥川。代表チームがオーストリアのグラーツで合宿しているため、国内移動で森保ジャパンに加わるはずだったが、感染症リスクに伴い、奥川のフル代表初招集は先送りとなってしまった。