新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で公式戦が中断していた明治安田生命Jリーグは、7月4日からトップディビジョンのJ1リーグが再開。第2節と3節は無観客試合(リモートマッチ)だったが、第4節から上限5000人で有観客試合が始まった。ここでは18日に行われたJ1第5節の結果を振り返る。
今シーズンここまで全敗の鹿島アントラーズは、ホームにディフェンディングチャンピオンの横浜F・マリノスを迎えた。今季Jリーグ初となるカシマスタジアムでの有観客試合となったこの試合は、前半4分に上田綺世のゴールで鹿島が先制する。鹿島にとってこのゴールが、オウンゴールを除き今季自分たちで決めた初の得点となった。その後12分に横浜がマルコス・ジュニオールの得点で追いつき、同点で前半を折り返す。後半は鹿島が中盤から主導権を握り、チャンスシーンを多く作る。すると後半13分に上田綺世のこの日2ゴール目で鹿島が勝ち越すと、22分にはエヴェラウドが加入後初得点。37分には白崎凌兵が相手のミスから技ありのループシュートを決め、マリノスを突き放した。鹿島は大量4得点で昨季王者を下し、今季公式戦初白星で最下位脱出。マリノスは3敗目を喫し、14位に後退した。
首位の川崎フロンターレは、アウェイで昇格組の横浜FCと対戦した。前半28分に脇坂泰斗の得点で先制。後半は一時横浜FCに追いつかれるが、小林悠の2ゴールなどで5-1と大勝を収め首位をキープした。FC東京対浦和レッズは、ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトンのゴールで東京が2-0と快勝し勝点12、2位に浮上した。浦和は6位に後退。
前節連勝が止まったセレッソ大阪は、敵地に乗り込んでのサンフレッチェ広島戦。試合はセレッソがオウンゴールと藤田直之のゴールで2点を先行。広島に1点を返されるが、2-1で逃げ切り2試合ぶりの勝利で東京と同勝ち点の2位タイとした。元スペイン代表のアンドレス・イニエスタが先発したヴィッセル神戸は、3-1で清水エスパルスを破り8位へ。清水は今季いまだ勝点0で最下位となっている。J1第5節の結果は以下の通り。
■明治安田生命J1リーグ第5節結果
- ベガルタ仙台 2-2 コンサドーレ札幌
- 鹿島アントラーズ 4-2 横浜F・マリノス
- 名古屋グランパス 1-0 サガン鳥栖
- 横浜FC 1-5 川崎フロンターレ
- 柏レイソル 3-2 湘南ベルマーレ
- FC東京 2-0 浦和レッズ
- ガンバ大阪 2-1 大分トリニータ
- ヴィッセル神戸 3-1 清水エスパルス
- サンフレッチェ広島 1-2 セレッソ大阪