ASチーム・テクニカル 日本代表「銅」日本勢メダル第1号/世界水泳2024ドーハ
2月6日に行われた世界水泳2024ドーハ大会のアーティスティックスイミングのチーム・テクニカルルーティン決勝で、日本代表が銅メダルを獲得。日本勢のメダル第1号となった。飛込では、男子3m飛板飛込の坂井丞が準決勝進出を決めた。
カタール・ドーハで行われている世界水泳選手権は5日目を迎えた2月6日、現地時間午後にアーティスティックスイミング(AS)チーム・テクニカルルーティン決勝が行われ、日本代表チームは275.8787点で3位となり、銅メダルを獲得した。
優勝は2023年の福岡大会で7位に沈んだ中華人民共和国代表チーム(299.8712点)。2位は福岡大会で金メダルに輝いたスペイン代表チーム(275.8925点)。
比嘉もえ、木島萌香(もえか)、小林唄、佐藤友花、島田綾乃、和田彩未(あみ)、安永真白、吉田萌(めぐむ)で挑んだ日本代表「マーメイドジャパン」は、前日に行われた予選を2位で通過すると、決勝では前回王者のスペイン代表と同じ275点台を出して、12番手の中国代表チームを残して2位に。中国チームは他チームを圧倒するパフォーマンスで299.8712点を叩き出してトップに立ち、日本代表の銅メダルが決まった。
福岡大会では4位で惜しくもメダルを逃していた日本代表チームにとって、2大会ぶりのメダル獲得となった。
[ASチーム・テクニカル決勝の結果]
- 中華人民共和国代表 299.8712
- スペイン代表 275.8925
- 日本代表 275.8787
- アメリカ合衆国 266.9333
- イタリア代表 260.8183
- カナダ代表 253.3550
- イスラエル代表 237.6533
- オーストラリア代表 224.0447
- カザフスタン代表 223.2108
- ウクライナ代表 206.7175
- スロバキア代表 201.5421
- タイ代表 187.8733
パリ2024オリンピック、AS日本代表チーム出場枠獲得なるか
今回のASチーム種目はパリ2024オリンピックの予選も兼ねて実施されている。
世界選手権のASチーム種目では、アクロバティック、テクニカル、フリーのそれぞれでメダルが授与されるが、オリンピックでは3つを合計した得点でメダルが競われる。オリンピック出場枠獲得においても同様で、4日に決勝が行われたアクロバティックルーティン、テクニカルルーティン、フリールーティンの合計点のトップ5チームがパリ2024出場枠を確保することになる(すでにチーム枠を確保しているチームを除く)。
日本代表チームは4日に行われたアクロバティックで7位(206.7434点)、6日のテクニカルで3位(275.8787点)。フリーの演技に注目が集まる。チーム・フリールーティン予選は8日、決勝は9日に予定されている。
なお、オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
飛込、坂井丞は男子3m飛板飛込・準決勝へ
この日は飛込の男子3m飛板飛込予選も行われ、日本からは坂井丞(しょう)、須山晴貴(はるき)が出場。坂井は予選12位となり、18人で行われる準決勝に駒を進めた。また須山は19位で予選敗退となった。
AS同様、今大会はパリ2024出場枠をかけた戦いとなっており、男子3m飛板飛込ではトップ12に入った選手が、それぞれが属する代表チームの出場枠を1枠獲得する。同種目の準決勝は7日(水)に予定されている。
また現地時間夜の女子10mシンクロ高飛込決勝に登場した、前回大会5位の荒井祭里(まつり)&板橋美波(みなみ)ペアは270.90点で9位に終わり、日本女子の同種目でのパリ2024オリンピック出場枠獲得はならなかった。優勝は、東京2020オリンピックの同種目で金メダルを獲得したチェン・ユーシーと女子10m高飛込金メダルのクアン・ホンチャンの中国選手ペア。2位はキム・ミレ&ジョ・ジンミ(朝鮮民主主義人民共和国)、3位はロイス・トゥールソン&アンドレア・スペンドリーニシリエックス(英国)。