W杯でファンになった人がこれから日本でラグビーを観戦するには?

1 執筆者 渡辺文重
W杯でラグビーのとりこになった人たちにオススメの大会を紹介

ラグビーW杯における日本代表の快進撃は、日本列島を熱狂の渦に巻き込んだ。今回のW杯でラグビーの面白さを知ったいま、W杯後もラグビーを観たいという人は少なくないはずだ。そこで、今後、日本で行われるラグビーの予定を紹介したい。

いよいよクライマックスを迎えるラグビーW杯

日本代表は南アフリカ代表に敗れ、準々決勝で大会を去ることとなったが、ラグビーW杯はまだまだ続いている。準決勝の組み合わせは以下の通り。3位決定戦は11月1日(金)18時より東京スタジアムで、決勝は11月2日(土)18時より横浜国際総合競技場で行われる。

10月26日(土)17:00試合開始 イングランド vs ニュージーランド @横浜国際総合競技場

10月27日(日)17:00試合開始 ウェールズ vs 南アフリカ @横浜国際総合競技場

チケットは完売状態が続いている。リセールなどもあるため購入できる可能性はあるものの、入手は困難。それでもラグビーW杯は全試合TV放送されるため、自宅のTVやスポーツバー、あるいはファンゾーンやパブリックビューイング会場などで観戦することが可能だ。

日本代表選手の活躍を見るには?

ラグビーW杯における日本代表の活躍により、“ひいき”の選手ができた人も多いはずだ。しかし残念ながら、今後の日本代表の予定は未定となっている。それでも、どうしても代表選手の活躍を見たいという人にオススメなのが「トップリーグ」と「サンウルブズ」だ。

ジャパンラグビートップリーグ

ジャパンラグビートップリーグは、日本における15人制ラグビーの最高峰リーグ。トップリーグの創設は2003年だが、前身の全国社会人ラグビーフットボール大会は1948年度に始まっていることからも、日本の社会人ラグビーの歴史は長いことが分かる。

2019年のトップリーグおよびトップリーグカップの全日程は終了しているが、2020年シーズンのトップリーグは年明け間もない1月12日に開幕する。

トップリーグ公式HPはこちら

トップリーグでプレーするラグビーW杯2019出場選手

日本最高峰のリーグであるトップリーグでは、多くの日本代表選手がプレーするほか、世界ランク1位ニュージーランド代表や日本を破った南アフリカ代表の選手も数多くプレーしている。

日本代表選手

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

アナマキ・レレイ・マフィ

NTTドコモレッドハリケーンズ

ヴィンビー・ファンデンヴァルト

キャノンイーグルス

田中 史郎
田村 優

クボタスピアーズ

ピーター・ラブスカフニ

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

中島 イシレリ
アタアタ・モエアキオラ
ラファエレ・ティモシー
山中 亮平

サントリーサンゴリアス

北出 卓也
ツイ ヘンドリック
流 大
中村亮土
松島幸太郎

東芝ブレイブルーパス

徳永 祥尭
リーチ マイケル

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

木津 悠輔
姫野 和樹
茂野 海人

パナソニック ワイルドナイツ

稲垣 啓太
ヴァル アサエリ愛
坂手 淳史
堀江 翔太
松田 力也
福岡 堅樹

Honda HEAT

具 智元
レメキ ロマノ ラヴァ

宗像サニックスブルース

ジェームス・ムーア

ヤマハ発動機ジュビロ

ヘル ウヴェ

その他の代表選手

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

マルコム・マークス(南アフリカ代表)
クリスチャン・リアリーファノ(オーストラリア代表)

キャノンイーグルス

ジェシー・クリエル(南アフリカ代表)

クボタスピアーズ

ライアン・クロッティ(ニュージーランド代表)
ドウェイン・フェルミューレン(南アフリカ代表)
バーナード・フォーリー(オーストラリア代表)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

ブロディ・レタリック(ニュージーランド代表)

サントリーサンゴリアス

サム・ケレヴィ(オーストラリア代表)

東芝ブレイブルーパス

マッド・トッド(ニュージーランド代表)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

キアラン・リード(ニュージーランド代表)
ウィリー・ルルー(南アフリカ代表)

パナソニック ワイルドナイツ

サム・ホワイトロック(ニュージーランド代表)
ダミアン・デアリエンディ(南アフリカ代表)

Honda HEAT

RG・スナイマン(南アフリカ代表)

ヤマハ発動機ジュビロ

クワッガ・スミス(南アフリカ代表)

スーパーラグビー所属サンウルブズ

ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン、そして日本の南半球5カ国は「スーパーラグビー」というインターナショナル・プロラグビーリーグを行っている。毎年2月から7月にかけ、15チームで争われるクラブチーム最高峰の国際リーグに、日本から参加している唯一のチームが「サンウルブズ」だ。日本のクラブチーム代表とも言えるサンウルブズに登録されるメンバーは、日本を代表するラガーマンたち。指揮は、元日本代表の大久保直弥ヘッドコーチが執る。

来季スーパーラグビー、サンウルブズの初戦は2020年2月1日、レベルファイブスタジアム(福岡県)で行われるレベルズ(豪州)戦となる。また2月15日には第3戦・チーフス(ニュージーランド)戦が、秩父宮ラグビー場(東京都)で開催される。

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なお、サンウルブズがスーパーラグビーに所属するのは2020年まで。つまり、来季がラストシーズンとなる。

■日本ラグビー界を支えてきた高校&大学ラグビー

日本代表メンバーを数多く輩出してきたのが、高校や大学のラグビーだ。高校ラグビーは箱根駅伝や高校サッカーと並び、年末・正月の風物詩の1つ。また、1984年10月から半年にわたり放送されたドラマ「スクール☆ウォーズ ~泣き虫先生の7年戦争~」は、実在の京都市立伏見工業高校ラグビー部がモデルになったことでも知られる。

本大会は12月27日に開幕。会場は東大阪市花園ラグビー場となっている。北海道や東北地方3県(青森・宮城・山形)では、すでに代表校が決定しているものの、その以外の地域では、これから代表校が決定する。10月26日の岩手県、27日の秋田県を以外は、全て11月に地区大会決勝が行われる。そのため、いま最も身近なラグビーと言える。

日本ラグビーフットボール協会(JRFU)主催、大学ラグビー日本一を決定する大会が11月24日に開幕。決勝戦は2020年11月11日に秩父宮ラグビー場で行われる。各地方の大学リーグ戦上位チームが集い、勝抜戦(トーナメント)で王者を決める。

出場大学を決定する関東大学対抗戦や関東大学リーグ戦、関西大学リーグ、九州学生リーグなどは現在開催されている。

※北海道東北地区は関東ラグビー協会傘下。東海北陸地区、中国四国地区は関西ラグビー協会傘下。

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