オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(イギリス・ロンドン)で開催中のテニス四大大会(グランドスラム=GS)のひとつ、ウィンブルドン選手権2022は現地時間7月9日、大会13日目を迎え、決勝4種目が行われた。
■女子シングルス決勝
エレーナ・ルバキナ(カザフスタン)とオンス・ジャバー(チュニジア)が対戦。両者はともに、GS決勝のステージへ初めて立つこととなった。アフリカ出身の女子プレーヤーとしても、初めてGS決勝に駒を進めたジャバーが第1セットを奪い、流れを作る。しかし、Tokyo 2020で4位入賞を果たしているルバキナが、続く第2セットを取って同点に追いつくと、第3セットでもその勢いを加速させる。最終的に2−1(3−6、6−2、6−2)で、ルバキナが今年のウィンブルドン女王に輝いた。
■男子ダブルス決勝
マシュー・エブデン/マックス・パーセル(ともにオーストラリア)と、ニコラ・メクティッチ/マテ・パビッチ(ともにクロアチア)のペアがセンターコートに登場。エブデン/パーセルが第1セットを奪取するも、第2セットと第3セットを連続で落としてしまう。後がないオーストラリアのペアだったが、第4セットで粘りのプレーを見せ同点に追いつき、第5セットに持ち込む。4時間11分に及ぶ激闘を繰り広げ、最終的にエブデン/パーセルが3−2(7-6<5>、6-7<3>、4-6、6-4、7-6<10-2>)でウィンブルドンのタイトルを獲得した。
■車いすテニス
男子ダブルス決勝
グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)とペアを組む国枝慎吾が、ウィンブルドン決勝のステージに登場。アルフィー・ヒューエット/ゴードン・リード(ともにイギリス)と対戦し、2−0(6−3、6−1)のストレート勝利で優勝を決めた。これにより、国枝のGS制覇は、シングルスとダブルスの通算で49回目となった。
女子シングルス決勝
ウィンブルドン決勝へ初めて進出した上地結衣が、ディーデ・デ・フロート(オランダ)と対戦。上地は主導権を握ることができずに、0−2(4−6、2−6)でストレート負けを喫し、準優勝となった。
大会最終日(7月10日)には、車いすテニス男子シングルス決勝が予定されており、国枝が再び登場。通算50回という記念すべき優勝記録を作れるかに注目だ。
■ウィンブルドン2022の日程・放送予定
【日程】
Order of Play(大会公式サイト)
6月27日(月)
- 男女シングルス 1回戦
6月28日(火)
- 男女シングルス 1回戦
6月29日(水)
- 男女シングルス 2回戦
- 男女ダブルス 1回戦
6月30日(木)
- 男女シングルス 2回戦
- 男女ダブルス 1回戦
7月1日(金)
- 男女シングルス 3回戦
- 男女ダブルス 2回戦
- 混合ダブルス 1回戦
7月2日(土)
- 男女シングルス 3回戦
- 男女ダブルス 2回戦
- 混合ダブルス 1回戦
7月3日(日)
- 男女シングルス 4回戦
- 男女ダブルス ラウンド16
- 混合ダブルス ラウンド16
7月4日(月)
- 男女シングルス 4回戦
- 男女ダブルス ラウンド16
- 混合ダブルス 準々決勝
7月5日(火)
- 男女シングルス 準々決勝
- 男女ダブルス 準々決勝
- 混合ダブルス 準決勝
7月6日(水)
- 男女シングルス 準々決勝
- 男女ダブルス 準々決勝
7月7日(木)
- 女子シングルス 準決勝
- 男子ダブルス 準決勝
- 混合ダブルス 決勝
- 車いすテニス男子/女子/クアード シングルス 準々決勝
7月8日(金)
- 男子シングルス 準決勝
- 女子ダブルス 準決勝
- 車いすテニス男女シングルス 準決勝
- 車いすテニス男子/女子/クアード ダブルス 準決勝
7月9日(土)
- 女子シングルス 決勝
- 男子ダブルス 決勝
- 車いすテニス女子シングルス 決勝
- 車いすテニス男子ダブルス 決勝
- 車いすテニスクアード シングルス 準決勝
7月10日(日)
- 男子シングルス 決勝
- 女子ダブルス 決勝
- 車いすテニス男子/クアード シングルス 決勝
- 車いすテニス女子/クアード ダブルス 決勝
【放送予定】
- 地上波:NHK総合
- BS/CS:WOWOW
- ネット:NHKプラス、WOWOWオンデマンド
※大会期間中、連日放送の予定(2022年6月26日現在)