岡慎之助が種目別・平行棒で3つ目のメダル獲得、銅!谷川航6位入賞/体操パリ2024
7月27日の予選を経て、8名に絞られたパリ2024オリンピック体操男子種目別の平行棒決勝が、8月5日11時45分(現地)からベルシー・アリーナで行われ、日本から、団体戦と個人総合2冠の岡慎之助と2大会連続出場の谷川航がさらなるメダル獲得を目指して挑んだ。
東京2020の種目別・平行棒金メダリストで2022年同種目世界王者のゾウ・ジンユエン(鄒敬園、中華人民共和国)が、高難度の構成をEスコア(完成度を得点化した演技実施点)9.300点というほぼ完ぺきな演技でまとめ、唯一の16点超で金メダルを獲得。ゾウは、前日に行われた吊り輪でも銀メダルに輝いており、種目別で2つ目のメダル獲得となった。2023年世界選手権の平行棒で5位入賞のイリア・コフトゥン(ウクライナ)は、決勝進出者の中で最も高いDスコア(演技内容や難易度などの演技価値点)7.000点の構成を大きなミスなくやり遂げ、15.500点で銀メダルを獲得。
予選を3位で通過した日本男子代表メンバー最年少20歳の岡は、8人目の最後に演技を行い、緩急をつけたしなやかな演技で着地までぴたりと決め、15.300点で銅メダルを獲得。このメダルは岡にとって団体総合金メダル、個人総合金メダルに続き、今大会3つ目のメダル獲得となったが、日本にとって夏季・冬季合わせて通算600個目の記念すべきオリンピックメダルとなった。同種目で日本選手がメダルを獲得するのは、アテネ2004で冨田洋之が銀メダルを獲得して以来で、実に20年ぶりの快挙となった。なお、岡は数時間後に行われる種目別の鉄棒でも杉野正尭(たかあき)とともに決勝進出を決めており、あと1種目でメダル獲得のチャンスがある。
2021年個人総合で橋本大輝を抑えて世界チャンピオンになった中国エースのチャン・ボヘン(張博恒)は、15.100点で4位となり平行棒でメダルを逃したが、得意種目の鉄棒で今大会最後のメダル獲得を狙ってくるだろう。
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