オリンピックeスポーツシリーズ2023:UOL pepitõがバーチャルレガッタ・インショアで優勝

フランス出身の「UOL pepitõ」ことティム・カルパンティエが、全レース安定のパフォーマンスで得点を26.5とし、優勝を決めた。

1 執筆者 ZK Goh
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(2023 Yong Teck Lim/Getty Images)

フランス出身のUOL pepitõは6月23日、シンガポールで開催されたオリンピックeスポーツシリーズで最も安定した成績を収め、「Virtual Regatta inshore(バーチャルレガッタ・インショア)」で初代王者に輝いた。

ファイナルの舞台では全8レースが行われ、7レースを終えた時点上位5人が最終8レースに進むフォーマットで行われた。Pepitõは、7レースのうちトップ3で3度ゴールするなど、7レース首位(24.5ポイント)で決勝レースを迎えた。

2位に立っていた「Magic - JoseGodi」ことホセ・ゴディーニョ(30ポイント)とのポイント差は5.5で、3位以内に入れば優勝という状況で、Pepitõは決勝レースをスタート。一方のJoseGodiには、自分が1位でゴールしつつ、Pepitõが4位か5位でフィニッシュすることが求められた。

最終レースで序盤にリードを奪ったのは「Cavan Fyans」ことキャバン・ファイアンズだったが、彼は最初の折り返し点の手前でペナルティを受け、Pepitõが首位に。Pepitõはそのまま他の選手にリードを許すことなく走り切り、最終レースを終えた時点でポイントを合計26.5点に抑えて、オリンピックeスポーツシリーズ・セーリング競技で初優勝を飾った。

一方、ブラジルのJoseGodiは最終レースで苦戦し、5艇中最後尾から上位争いに食い込むことはできず最終レースが終了。また、「Magic - ChicoPMelo」ことフランシスコ・メロが最終レース2位、Fyansが同3位で総合順位を上げて、それぞれ総合3位、2位となった。

日本からは古川悠航(FUNe_Yuko)、木暮俊貴(FUNe_KG-R)が出場し、古川が第2、3レースで、木暮が第3、5レースで見せ場を作ったものの、7レースを終えた時点でそれぞれ6位、7位となり、戦いを終えた。

また、レースの合間には、今年初めにオンラインで開催されたオリンピックeスポーツシリーズ・バーチャルレガッタ・オフショア大会のトロフィー授与も行われた。フランスからシンガポールを訪れた「Baptiste_Rep-PVe」ことバティスト・ルノー、「Koky-PVe」ことシャビエル・コキアール、「BlackPanther BSP」ことオレリー・マルタンの上位3人に、直接トロフィーが授けられた。

オフショア・レースは1カ月にわたったが、最終的にはわずか2秒差で決着がつくなど、最後まで先の読めない展開となった。1位のルノーは30日と13時間27分11秒、2位のコキアールが30日と13時間27分13秒でゴールした。

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