オリンピックeスポーツシリーズ2023:ISSFチャレンジ・フィーチャリング・フォートナイト射撃競技、anonが優勝
オーストラリアのルーカス・マリッサ(anon)が予選タイムトライアルをトップで通過し、決勝トーナメントでは怒涛の快進撃で優勝を飾った。
オリンピックeスポーツシリーズ2023の射撃競技決勝が6月24日にシンガポールで開催され、「anon」の名で活躍するルーカス・マリッサがISSFチャレンジ・フィーチャリング・フォートナイト(Fortnite)で優勝し、オリンピックeスポーツシリーズの射撃競技・初代王者に輝いた。
今回使用されたマップは、フォートナイト内に特別に作成されたもので、スピードや射撃の精度など、プレーヤーのスキルが試され、オーストラリア出身のanonが最速の選手となった。
予選タイムトライアルをトップで通過したanonは、準々決勝、準決勝では2分以内でゴールするなど、快進撃を続けて決勝に進出。もうひとりのファイナリストはアレクサンダー・フェイジュー(Boltz)で、準決勝ではセバスチャン・コール(Suns)と対戦し、Sunsがミスによって大きく遅れをとった結果、Boltzが決勝進出を決めた。
3レースによる決勝では、好調ぶりをのぞかせていたanonも緊張のせいか、最初の2レースでこの日、最も遅いタイムを記録。一方のBoltzは、2レースともanonにわずかに先行、あるいは遅れる形で最終ステージのレールに向かったが、最後のジャンプをミスし、初代王者の座はanonにわたった。
勝者となったanonは、「本当に緊張しました!とても嬉しいし、興奮しています。あの2レースは良くなかった。Boltzはプレッシャーを感じていたと思います。僕にとっては5本中、最悪の2本だったから、ラッキーでした」と語った。
3位決定戦では、準決勝でanonに敗れたアンドレイ・ピラトフ(Merstach)とSunsが対戦した。Merstachは準決勝で1分59秒を記録したものの、このレースではanonがそれを上回る1分56秒をマーク。3位決定戦でMerstachは、再び2分を切るタイムを記録して挽回を図り、Sunsを下して銅トロフィーを獲得した。
日本からは⼭⽥悠⽃(Zagou)と野村悠真(Pepoclip)が参戦。決勝トーナメントに進んだZagouは準々決勝でanonに敗れて敗退。Pepoclipは予選タイムトライアルで10位となり、決勝トーナメント進出はならなかった。