【ラグビー】ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022:日本の勝利…収益金はトンガの被災者へ
2022年1月に発生したトンガ沖・海底火山噴火と津波によるトンガの被災者ならびに被災地域を支援するために、「ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022」が開催された。白熱の試合はさることながら、ノーサイド後には両チームが円陣を組んで、トンガ復興の祈りを捧げた。
「ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022」が、6月11日に秩父宮ラグビー場(東京都港区)で開催され、日本代表チームの“EMERGING BLOSSOMS(エマージング ブロッサムズ)” と、トンガ王国代表チームの “TONGA SAMURAI XV(トンガサムライフィフティーン)”が対戦し、31−12で日本が勝利した。
この大会は、今年(2022年)1月に太平洋・トンガ沖の海底火山で発生した大規模な噴火と津波によって甚大な被害を受けた、トンガの被災者や被災地域を復興ならびに支援することを目的に、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が計画ならびに主催した。
日本チームは、将来的に日本代表に選出される可能性のあるNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)メンバーを中心に編成された「エマージング ブロッサムズ」という特別チームが出場。対するトンガは、ジャパンラグビー・リーグワンに所属するトンガ出身、あるいはトンガにルーツをもつ選手たちによって「トンガサムライフィフティーン」を構成し、今も継続的な支援を必要としている祖国への想いを胸に、このチャリティーマッチの舞台へ登場した。
会場に詰めかけた8000人以上の観客を前に、白熱の試合が展開され、最終的に31−12で日本のエマージングブロッサムズが勝利を収めた。ノーサイド(試合終了)後には、トンガサムライフィフティーンの面々が伝統的舞踊の「シピタウ」を披露、また両チームが輪をつくって、讃美歌と共に被災地への祈りを捧げた。
JRFUによると、本チャリティーマッチの収益金と会場での募金等は、駐日トンガ王国大使館を通じて、トンガの被災者救援と被災地域の復興支援に役立てられる。