2023明治安田生命J1リーグ第10節の8試合が4月29日に行われた。
前節横浜F・マリノスに逆転負けを喫したヴィッセル神戸は、首位キープのためにも連敗は許されない中ホームに湘南ベルマーレを迎えた。試合は立ち上がりから両チームチャンスを作るが、セットプレーから神戸が得点。21分にフリーキックを獲得した神戸は、初瀬亮が直接左足で叩き込み先制に成功する。
後半は同点を狙う湘南がやや攻勢に出るが、次の1点は神戸に入る。80分に武藤嘉紀のスローインから大迫勇也が受けるとボールは山口蛍へ。これを冷静にゴールに流し込み、神戸が勝負を決定づける2点目を奪い2‐0で勝利した。
前節連敗を4で止めた鹿島アントラーズは、ガンバ大阪とホーム・県立カシマサッカースタジアムで対戦。前節は大幅に入れ替えたスターティングメンバーを入れ替えた鹿島・岩政大樹監督だったが、この日はその前節と同じ11人をピッチに送り込んだ。
鹿島は立ち上がりに鈴木優磨がシュートを放つが、徐々にG大阪がボールを握る。それでも鹿島は4-4-2のブロックを固め前半はスコアレスで終える。後半に入り均衡が破れたのはセットプレーからだった。鹿島が48分に左コーナーキックを得ると、ファーサイドでフリーになった仲間隼斗が合わせネットを揺らした。
後半立ち上がりに先制に成功した鹿島は、守備から攻撃の流れが良化する。64分にはボール奪取から鈴木優磨とディエゴ・ピトゥカが繋ぎ名古 新太郎が右からクロス。これを鈴木が頭で合わせ追加点を奪った。終盤には前がかかりになったG大阪から鹿島がさらに2得点。86分に関川郁万のインターセプトを起点に、藤井智也の折り返しを土居聖真が沈めると、直後の87分にも土居が決めた。
4-0でG大阪に快勝した鹿島は、これでホームではリーグ戦今季初勝利。さらに初の連勝とし9位に上昇している。敗れたG大阪は17位に後退した。
ディフェンディングチャンピオンの横浜FMと2位名古屋グランパスによる注目に一戦は、1-1のドローに終わった。試合は前半に名古屋が森下龍矢の得点で先制するが、後半に横浜FMの喜田拓也が同点弾をマークしている。
FC東京はホームでアルビレックス新潟に2-1で勝利。川崎フロンターレはアビスパ福岡を3‐1で下し、リーグ戦4試合ぶりの白星を手にした。
浦和レッズ 対 サガン鳥栖は、浦和がAFCチャンピオンズリーグ決勝に出場するため5月10日に延期される。