アベリナ姉妹、新体操予選ワンツーフィニッシュで決勝へ
新体操の双子のアベリナ姉妹が個人総合予選を1、2位で通過し、金銀メダル獲得に一歩近づいた。
東京2020オリンピックは8月6日(金)、新体操個人総合予選が有明体操競技場で行われ、一卵性双生児の姉妹である新体操選手の**ディナとアリーナ・アベリナ**(ROC)が圧倒的な強さを見せた。決勝は7日(土)に行われる。
予選ローテーションでは、ディナがトップの総合106.300 点、続いてアリーナが106.175点、リノイ・アシュラム(イスラエル)が103.100点となった。
ディナ・アベリナは「今日、演技ができて嬉しい。でもミスもあり、改善しなければならない点があります」とし、「明日、細かい点を改善します」とコメントした。
8月7日(土)の決勝へは予選の点数を持ち越さず、ゼロからのスタートとなる。
ディナは世界選手権を3度(2017年、2018年、2019年)制しており、一方のアリーナは2017年と2019年に銀メダルを獲得。姉妹で2度ワンツーフィニッシュを飾っている。
お互いに支え合う存在
ディナとアリーナはともに切磋琢磨し、自分たち、そして新体操をより高みへと押し上げてきた。お互いを金メダルのライバルとみなしてもおかしくはないだろうが、本人たちはそうは思っていない。
ディナは「お互い競争するのではなく、私たちはいつもサポートし合っています」。「だから、彼女が勝てば私は嬉しいし、私が勝てば、彼女は私のために喜んでくれます」と話す。
アベリナ姉妹は新体操界で活躍する中で、お互いに学び合ってもきた。アリーナは、ディナの粘り強さを尊敬しているという。
「私は学びたい。すべて最悪で、すでに負けていると感じるとき、自分の中に強さを見出し、すべてが失われたわけではないこと、自分はできるということをまず自分自身で認識することが大事です」。アリーナは今年の初め、Olympics.com に対してこのように語り、「最後まで戦うことが重要なことです」とした。
一方、アリーナの落ち着きいた態度をディナはうらやましく思う。
「何か悪いことがあっても、叱られても、心の中で受け止めなくてもいい。そんなアリーナのちょっとした無関心さが好きです」とディナは言う。「動揺しなくてもいいし、人生は終わりではない。よく聞いて、分析して、前に進んでいくことが大切です。恐ろしいことは何も起こっていない。おそらく私にはそれが足りていない。私はすべてを一度に求めがちだから」。