競技概要:3x3バスケットボール

3x3バスケットボールとは?

3x3バスケットボールは、フープ1基を据えたハーフコート内で3人1組のチーム同士がプレーする、エキサイティングで都会的、かつ革新的なバスケットボールだ。世界で最も人気の高いアーバンチームスポーツでもある。

3x3バスケットボールはいつ、どこで、誰が考案した?

3x3バスケットボールは、従来のフルコートバスケットボールの発展形として創り出された。

1980年代後半にアメリカ合衆国の都市部で生まれた、バスケットボールの縮小版ともいえるこのスポーツは、裏庭や公園で行われていたものから、次第に文化的な現象へと発展していった。

新たなファンを開拓し、世界各国の所属協会と選手たちに多くのプレー機会を提供するため、FIBAは第2のバスケットボール種目として3x3を創設。FIBAが公認する公式ルールのもと、プロスポーツとして整備されていった。

3x3バスケットボールのルールは?

3x3バスケットボールのルールは、スピード感、スペクタクル、そしてエキサイティングさを追求したものとなっている。

試合はハーフコートで行われ、3人1組の2チームが同じフープをめぐって攻防を繰り広げる。ゲームの勝敗は、10分間で最も多くのポイントを獲得するか、一方のチームが21ポイントに達した場合の、2つの方法により決定する。

5x5バスケットボールの3ポイントラインは、3x3バスケットボールでは2ポイントに相当し、ラインの外側からのシュートは2点、内側からのシュートは1点となる。12秒のショットクロックがスピード感を与える3x3は、世界で最も展開の速いチーム競技の1つともなっている。

3x3バスケットボールの試合時間は?

3x3バスケットボールの試合は、1ピリオド10分間で行われる。最初に21点を取ったチームはその時点で勝ちとなる。10分が経過してどちらのチームも21点を取っていない場合は、その時点でより多くの点を取ったチームが勝者となる。

3x3バスケットボールとオリンピック

FIBAは2007年、シンガポール2010ユースオリンピックの競技種目として3x3を追加するようIOCに提案。最終的にシンガポール2010が史上初の3x3公式大会となった。そして2017年6月9日、IOC理事会は2021年の東京2020以降のオリンピックで3x3の正式種目化を決定。ユースオリンピックの種目がオリンピックの正式種目に採用されたのは、3x3が初めてのことだった。男子はラトビアが、女子はアメリカが金メダルを獲得した。

注目の3x3バスケットボール選手

セルビアのストラヒニャ・ストヤチッチやフランスのレティシア・ガポなど、3x3バスケットボールにはゲームの激しいニーズに対応できるユニークなスキルセットを備えた、個性豊かな選手が数多く存在している。

オリンピックで金メダルを獲得したナウリス・ミエジス、アグニス・ツァバルス、エドガルス・クルミンシュ、カーリス・ラスマニスからなるラトビア男子、そしてケルシー・プラム、ジャッキー・ヤング、アリシャ・グレイ、ステファニー・ドルソンらを擁するアメリカ女子は、間違いなく注目のチームだ。

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