テニス・グランドスラム(四大大会)のひとつ、「全豪オープン(オーストラリア・オープン)2023」の本戦が1月16日より幕を開け、男女それぞれのシングルスおよびダブルスのトーナメントが、29日までの14日間にわたって繰り広げられる。
2023年最初のグランドスラムとなる全豪オープン本戦のシングルスには、Tokyo2020代表の西岡良仁とダニエル太郎をはじめ、綿貫陽介と内島萌夏が出場する。また、ダブルスでは、同じく東京2020代表の青山修子/柴原瑛菜をはじめ、加藤未唯、二宮真琴、穂積絵莉らが外国人選手と組んでエントリーしている。さらに、西岡はマクラクラン勉と共にペアを組んでダブルスにも出場予定で、全体で男子4名、女子6名、合計10名の日本人選手が全豪のテニスコートに登場する予定(2023年1月16日時点)だ。ここでは、全豪オープン2023の日本人選手を中心に紹介していこう。
■全豪オープン2023本戦・日本人選手一覧
※2023年1月16日時点の情報
■日本人選手・注目ポイント
全豪オープン2023には、男子4名、女子6名の合計10名の日本人選手が出場する。
注目は、Tokyo2020男子シングルス代表の西岡良仁だ。2022年10月に大韓民国・ソウルで行われた「韓国オープン2022」で、ATPツアー2勝目をあげた西岡は、全豪オープンの前哨戦とも言える「アデレード国際1」でも、ベスト4に進出するなど快進撃を見せる。その準決勝では、負傷により途中棄権を余儀なくされたが、西岡は満を持してメルボルンのグランドスラムのテニスコートに立つ。西岡のカムバックプレーに注目だ。さらに、西岡はマクラクラン勉と共に、男子ダブルスにも出場する。シングルスとダブルスのテニス"二刀流" の活躍にも、期待したい。
また、女子では、ワイルドカード枠で内島萌夏が、シングルスとダブルス(中国のワン・シンユとペア)の両種目に出場する。さらに、東京オリンピック代表コンビの青山修子/柴原瑛菜をはじめ、加藤未唯、二宮真琴、穂積絵莉らが外国人選手と組んでエントリーしており、合計5組のペアが全豪のコートに登場する。
このほか、男子シングルスでは、シード枠から出場のダニエル太郎と、予選を勝ち上がった綿貫陽介の2名が出場する。なお、全豪オープン2度の制覇を誇る大坂なおみは、自身のSNSを通じて、妊娠と出産を理由に全豪オープン2023欠場と年内のアスリート活動のセーブを示唆し、2024年に行われる全豪オープンでの復帰を目指すことを発表している。
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■全豪オープンについて
グランドスラムでは唯一の南半球開催大会。有力選手の多くはヨーロッパ出身のため、移動距離も長く、コンディションの調整も難しいため、“番狂わせ”が起こりやすいとされている。センターコートは、二度のグランドスラムを達成した豪州出身のテニスプレーヤー、ロッド・レーバーの名を冠した「ロッド・レーバー・アリーナ」。第1コートは、グランドスラム女子シングルス最多24勝のマーガレット・スミス・コートにちなんだ「マーガレット・コート・アリーナ」。
本大会は熱中症対策として、「エクストリーム・ヒート・ポリシー」と呼ばれる独自ルールを導入しており、外気温が35度を上回るか、湿球黒球温度が28度を上回った際に、主審が試合開始時間を遅らせることができる。
- 開催地:メルボルンパーク(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン)
- 開催時期:例年1月中旬~1月下旬
- コート:ハード
- 試合形式:ファイナルセットは、6-6から10ポイントタイブレーク(相手より2ポイント以上離して先に10ポイント取った方が勝者)
■日本人の最高成績
- 男子シングルス:ベスト4 佐藤次郎(1932年)
- 女子シングルス:優勝 大坂なおみ(2019年、2021年)
■グランドスラム
- 全豪オープン(1月中旬~1月下旬)
- 全仏オープン(5月下旬~6月上旬)
- ウィンブルドン(6月下旬~7月上旬)
- 全米オープン(8月下旬~9月上旬)
■全豪オープン2023の日程
- 1月9日:予選開始
- 1月16日:1回戦 8:30-
- 1月17日:1回戦 8:50-
- 1月18日:2回戦 8:50-
- 1月19日:2回戦 8:50-
- 1月20日:3回戦 8:50-
- 1月21日:3回戦 8:50-
- 1月22日:4回戦 8:50-
- 1月23日:4回戦 8:50-
- 1月24日:準々決勝 8:50-
- 1月25日:準々決勝 8:50-
- 1月26日:女子シングルス準決勝 17:15-
- 1月27日:男子シングルス準決勝 12:15-
- 1月28日:女子シングルス決勝 17:15-
- 1月29日:男子シングルス決勝 17:15-
※WOWOWの放送開始時間を日本時間で記載
■全豪オープンの放送予定
- BS:WOWOW
- ネット:WOWOWオンデマンド
※大会初日から最終日まで連日生中継・生配信
※過去に放送実績のあるNHK総合は予定未発表
■全豪オープンの出場者
世界ランキング上位20選手+日本人選手を紹介(SR=スペシャルランキング)。
※男子、カルロス・アルカラスが欠場を発表(1月7日)