東京2020で初めてオリンピック競技として採用され、そのスピーディーな試合展開で新たなファンを獲得した3人制バスケットボール。パリ2024オリンピックでも実施される予定で、今後ますますの盛り上がりが予想される。
そんな3x3バスケットボールのクラブチームの世界一を決める国際大会の初戦「うつのみやオープナー」が5月14日、15日に宇都宮市で行われる。東京2020オリンピックのメダリストらも参戦する、今大会の見どころをご紹介しよう。
3x3ワールドツアーとは?
2012年に始まったFIBA3x3ワールドツアーは、国際バスケットボール連盟(FIBA)主催のもとに行われる国際大会。国別で行われるワールドカップとは異なり、ワールドツアーではクラブチームの世界一を決めるシリーズ戦だ。
第11回となる2022年の3x3ワールドツアーは5月14日、15日の開幕戦を皮切りに、フィリピン、フランス、チェコなど世界11都市でツアーステージ「マスターズ」が行われ、最終12月に上位チームによる「ファイナル」でクラブチームの世界一が決まる。
開幕戦となる「うつのみやオープナー」では、昨シーズンのFIBA3x3チームランキングトップ10チームに加え、開催都市枠として宇都宮から1チーム、開催国枠としてワイルドカード予選を勝ち抜いた日本の1チームの合計12チームが参加する。
2日間にわたる今大会1日目(14日)は予選が行われ、出場12チームが4グループに分かれて総当たり戦を行う。各グループ上位2チームが翌15日の決勝トーナメントに進出し、準々決勝、準決勝、決勝へと駒を進める。
東京オリンピックのメダリストたち
トップチームは東京2020を沸かせたメダリストたちも擁しており、東京オリンピックで金メダルに輝いたラトビア代表のメンバーのうち、ナウリス・ミエジス、エドガルス・クルミンシュ、**アグニス・ツァバルスの3選手がラトビアのチームRiga(リーガ)**として再び東京に戻ってくる。ツァバルスは、東京2020の開会式でラトビア代表の旗手も務めた選手だ。
一方、銅メダルを獲得したセルビア代表メンバーも3人が参戦。アレクサンダル・ラトコブ、ミハイロ・バシッチを擁するのが、昨年のワールドツアー覇者でセルビアのLiman(リマン)。今大会第1シードのUB(ウーブ)には**デヤン・マイストロビッチ**が名を連ねている。
米国からはPrinceton(プリンストン)が参戦し、2019年のFIBA3x3ワールドカップ(国別)を制した元NBAのロビー・ヒューメルらが会場を沸かすだろう。
3x3日本チームの参戦は?
日本からは開催都市枠として、**Utsunomiya Brex(宇都宮ブレックス)**が出場する。宇都宮ブレックスは2月に行われた日本選手権で初優勝を収めたチーム。飯島康夫、ドゥサン・ポポビッチ、齊藤洋介、ドゥサン・サマルジッチが世界に挑む。
また開催国枠を決めるワイルドカード予選に出場するのは、Tokyo DIME(東京ダイム)、Shinagawa CC(品川CCワイルドキャッツ)のほか、3人制バスケットボールのプロリーグ3x3.EXE PREMIERに所属するチームから若手有望選手を選抜したチームAsakusa EXE。このうち1チームが本戦への出場権を獲得する。
3x3ワールドツアーうつのみやオープナーの視聴方法は?
2日間にわたって繰り広げられる大会の模様は、一部の国・地域を除いてオリンピックチャンネルで視聴可能。お見逃しなく!
3x3ワールドツアー、今後の日程
今年のFIBA3x3ワールドツアーは、開幕戦の後、以下の日程・都市で開催され、12月のワールドツアーファイナルで世界一のチームが決まる。マスターズの各大会へはランキング上位のチームが出場できるほか、それぞれ行われる予選を勝ち抜いたチームも出場権を得ることができる。
- 5月14日、15日:うつのみやオープナー(栃木県)
- 5月28日、29日:マニラマスターズ(フィリピン)
- 7月15日、16日:フランス・未定
- 7月28日、29日:プラハマスターズ(チェコ)
- 8月19日、20日:ローザンヌマスターズ(スイス)
- 8月27日、28日:デブレツェン(ハンガリー)
- 9月3日、4日:モントリオールマスターズ(カナダ)
- 10月1日、2日:セブマスターズ(フィリピン)
- 日程未定:成都マスターズ(中華人民共和国)
- 日程未定:ジェッダマスターズ(サウジアラビア)
- 日程未定:香港マスターズ(中華人民共和国)
- 日程未定:マカオマスターズ(中華人民共和国)
- 12月9日、10日:ワールドツアーファイナル(UAE、アブダビ)