【自転車ロード】UCI世界選手権:新城幸也、與那嶺恵理ら日本勢4選手は途中棄権

1 執筆者 渡辺文重
リオデジャネイロ五輪出場の與那嶺恵理

UCI(国際自転車競技連合)ロード世界選手権大会がイギリス・ヨークシャーで、現地時間9月22日から29日にかけて開催。日本自転車競技連盟(JCF)は、新城幸也(バーレーン・メリダ)、中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)、金子広美(イナーメ信濃山形)らを大会に派遣した。

大会3日目(24日)開催の女子エリート個人タイムトライアルには、與那嶺が出場。トップから5分54秒48遅れの29位でフィニッシュした。優勝はクロエ・ディガート・オーウェン(アメリカ合衆国)で、記録は42分11秒57だった。

大会7日目(28日)開催の女子エリート・ロードレースには、與那嶺と金子が出場。ともに途中棄権となった。優勝はアネミック・ファン・フルーテンで、2位はアンナ・ファン・デル・ブレッヘン(ともにオランダ)。3位はアマンダ・スプラット(オーストラリア)だった。

大会最終日となる29日は、男子エリート・ロードレースが開催された。日本からは新城と中根が出場するも、ともに途中リタイアに終わる。優勝はデンマークのマッズ・ペデルセン。2位はマッテオ・トレンティン(イタリア)、3位はステファン・キュング(スイス)だった。

■ロード、タイムトライアルの東京五輪出場枠は?

Tokyo 2020(東京五輪)に出場できる選手は、最大で男子130人、女子67人。2019年10月22日付のUCI国別ワールドランキングに従い、個人ではなく国に対して出場枠が与えられる。男子の場合はランキング1~6位の国に、最大5人の出場が認められる。7~50位にはそれぞれ順位に応じて、1~4人の枠が配分される。女子はランキング1~5位の国が4人、6~13位3人、14位~22位が2人。

上記条件で出場枠を得られない場合も、UCI個人ワールドランキングで男子200位以内、女子100位以内の選手がいる国には、それぞれ1枠ずつ与えられる。またアフリカ、アメリカ、アジアの3大陸に限り、国別・個人ランキングによる出場枠を得られなかった国の中から、2019年大陸選手権の個人成績に従って枠が与えられる。各大陸につき男子2カ国・女子1カ国で、それぞれ1枠ずつとなる。

日本は9月29日付のランキングで、男子エリートが41位で、女子エリートは21位。なおタイムトライアルは、ロードレースで出場枠を獲得した国のみに出場権が与えられる。各国の最大出場枠は2。男子は最大40人、女子は25人が出走する。

もっと見る