【対戦国チェック】バスケW杯・日本代表が1次ラウンド最終戦を戦うアメリカ代表についておさらい!

1 執筆者 大石ななみ
1次ラウンド初戦チェコ、2戦目トルコと2連勝を決めたアメリカ代表

中国で開催されている「FIBAバスケットボール・ワールドカップ」。日本代表はいよいよ、1次ラウンド「Eグループ」最終戦となるアメリカ代表との試合を9月5日に迎える。現在の日本代表が世界最強チーム相手にどこまで戦えるのか、注目の一戦だ。

今回のアメリカ代表ってどんなチーム?

ワールドカップとオリンピックでは最多の優勝回数を誇る世界王者、アメリカ代表。

今大会のロースター全員がNBAの現役選手。ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)やアンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)などスーパースター級の選手こそ相次いで出場を辞退したが、スパーズを過去5度の優勝に導いたグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)の下、NBAオールスター選出選手や今後オールスター級へと成長することが期待される若手選手らがここぞとばかりに本領を発揮し、大会3連覇を狙う。

直近の親善試合の結果

ワールドカップ本戦に先駆けて行われた国際親善試合の戦績は下記の通り(試合日は現地時間、カッコ内はFIBAランク)。

8月9日 アメリカ(ブルー) 97 – 78 アメリカ(ホワイト)

8月16日 アメリカ 90 – 81 スペイン(2位)

8月22日 アメリカ 102 – 86 オーストラリア(11位)

8月24日 オーストラリア 98 – 94 アメリカ

8月26日 アメリカ 84 - 68 カナダ(23位)

注目の選手は?

ケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)

2011年、NBAドラフトで全体9位で指名され、シャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)入り。2017年より3年連続でNBAオールスターゲームに出場し、19年にはオールNBAのサードチームにも選出された。2018-19年のレギュラーシーズンは全試合に出場、キャリアハイとなる1試合平均25.6得点に4.4リバウンド5.9アシストを記録。同シーズン終了後、8シーズンを過ごしたホーネッツからセルティックスに移籍した。

ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)

初の代表入りを果たした若手屈指のスコアラー。2017年のNBAドラフトにて13位で指名され、トレードによってジャズに入団。NBA入り初年から1試合平均20.5得点を記録し、昨シーズンは3月2日のミルウォーキー・バックス戦でキャリアハイの46得点もマーク。平均23.8得点4.1リバウンド4.2アシストという成績で2年目を終えた。

国際大会の実績(2000年以降)

ワールドカップ(2010年までの旧称は「バスケットボール世界選手権」)

ユーゴスラビアと並び世界最多となる5度の優勝を誇る。2000年以前では、1954年(ブラジル大会)、1986年(スペイン大会)、1994年(カナダ大会)でそれぞれ優勝。2000年以降に行われた全大会の成績は下記の通り。

2002年(アメリカ大会):6位

出場16チーム中の6位。アメリカ代表にとって低迷が続いていた時期。優勝はユーゴスラビア、2位アルゼンチン、3位ドイツだった。

2006年(日本大会):3位

この大会から出場チームが24に。さいたまスーパーアリーナで行われた準決勝でギリシャに敗れ、その後3位決定戦でアルゼンチンに勝利。優勝はスペイン。

2010年(トルコ大会):優勝

アンドレ・イグダーラや、まだ若きケビン・デュラント、ステフィン・カリー、ラッセル・ウェストブルックらの活躍で1994年以降4大会ぶりの優勝。2位はトルコ、3位はリトアニア。

2014年(スペイン大会):優勝

カリー、ジェームズ・ハーデン、アンソニー・デイビス、カイリー・アービングらを擁し、2連覇。

オリンピック

バスケットボールがオリンピックの正式種目となった1936年のベルリン五輪から、直近2016年のリオ五輪までの全19大会のうち、アメリカが優勝したのは15回。2000年以降の全大会の成績は下記の通り。

2000年(シドニー五輪):優勝

銀はフランス、銅はリトアニア。

2004年(アテネ五輪):3位

優勝はアルゼンチン、銀はイタリア。

2008年(北京五輪):優勝

銀はスペイン、銅はアルゼンチン。

2012年(ロンドン五輪):優勝

銀はスペイン、銅はロシア。

2016年(リオ五輪):優勝

銀はセルビア、銅はスペイン。

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