卓球のルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
日本男子のエース・張本智和

近年は中国人選手が強さを見せている卓球。一方の日本勢は、地元開催となるTokyo2020(東京五輪)でメダル獲得を目指す。ここでは卓球のルールや見どころ、注目選手などを紹介する。

五輪で実施される卓球

オリンピックでは、男女シングルスと男女混合ダブルス、団体戦が行われる。男子と女子それぞれのダブルスは実施されず、団体戦のみで組まれる。

  • シングルス(男子/女子)
  • 団体(男子/女子)
  • ダブルス(混合)

ルール

卓球台のサイズは長さ2.74m×幅1.525m×高さ76cm、ネットの高さは卓球台面から15.25cmと定められている。

1球目(サービス)は自分のコートに1回、相手コートに1回球をバウンドさせる。2球目以降は相手の打球が自分のコートに1回バウンドした後、相手コートにバウンドさせるように打ち返せば返球成功となり、返球に失敗すると相手に1点が入る。サービスは2本交替で、先に11点を取ると、1ゲームを取ったことになる。ただし10対10になった時には、2点差がつくまで試合が続く。

大会形式

シングルスはトーナメント方式で実施され、試合形式は1ゲーム11ポイントの7ゲームマッチで、4ゲーム先取した選手が勝利。

団体戦もトーナメント方式となっており、1試合につき最大5ゲーム行われる。ダブルス、シングルス、シングルス、シングルス、シングルスの順で実施され、3試合を先取したチームが勝者となる。

楽しんで見るポイント

卓球は、軽くて小さいボールが、卓球台の上で高速・高回転で飛び交う。打ち返す動きの緩急が迫力あるゲーム展開から目が離せない。小さな卓球台の上で繰り広げられる激しい攻防が見どころのひとつだ。

卓球は中国勢が強さを発揮しており、金メダルを狙う日本勢との対決にも注目される。

出場日本人選手

シングルス

男子

  • 張本智和、丹羽孝希

女子

  • 伊藤美誠、石川佳純

混合ダブルス

  • 水谷隼/伊藤美誠ペア

団体戦

男子

  • 張本智和、丹羽孝希、水谷隼

女子

  • 伊藤美誠、石川佳純、平野美宇

注目選手

卓球は男女とも中国勢が強さを見せている。男子は、2020年4月時点のITTFランキングでは、樊振東(ファン・ジェンドン)、許昕(シュー・シン)、馬龍(マ・ロン)の中国勢がトップ3を占めている。4位に続く日本の張本智和には、中国勢の牙城を崩し、メダル獲得の期待がかかる。

女子では、丁寧(ディン・ニン)が金メダルの最有力候補だ。3度の世界選手権優勝のほかオリンピックでは、ロンドンで銀、リオで金メダルに輝いた。東京では連覇がかかる。2020年4月のITTFランキング1位の陳夢(チェン・ムン)や、2019年の世界選手権優勝の劉詩雯(リウ・シーウェン)なども優勝候補だ。日本勢では、ITTFランキング2位の伊藤美誠に注目だ。

張本智和(2003年6月27日生まれ)

2017年にはITTFワールドツアー男子シングルスを世界史上最年少の14歳61日で優勝した。2020年3月のITTFランキングは5位、自己最高は3位。正確なバックハンドとボールタッチが特徴で、レシーブから積極的にフリックやチキータで攻めていく。

伊藤美誠(2000年10月21日生まれ)

リオデジャネイロオリンピックでは団体戦代表に選出され、銅メダルを獲得。15歳300日でのメダル獲得は、卓球史上最年少となった。2020年4月のITTFランキングでは、日本勢歴代最高の2位に浮上した。前陣でのバック表ソフトの強打、フォアスマッシュを武器としている。

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