【ラグビー】ブレイブブロッサムズに触発:7人制、女子ラグビー代表が競技アピール

1 執筆者 渡辺文重
男子セブンズ日本代表の松井千士

男子15人制ラグビーの日本代表“ブレイブブロッサムズ”は、準々決勝で南アフリカ共和国代表に敗れてワールドカップを去ることになったが、「男子15人制」以外のラグビー日本代表メンバーは、これからは自分たちの戦いとばかりに、SNSで意気込みや競技普及について投稿している。

■東京五輪出場の7人制ラグビー

7人制ラグビー、男子セブンズ日本代表の松井千士(サントリー・サンゴリアス)は10月22日、南アフリカ戦の行われた東京スタジアムの映像とともに、自身のTwitter(ツイッター)に「来年2020年セブンズ日本代表が闘う場所。会場の雰囲気感じれて良かった。来年は、、、俺達だ!!!」と投稿。7人制ラグビーは男女とも開催国枠を得ており、Tokyo 2020(東京五輪)に出場することが決まっている。

男子セブンズ日本代表は、8月から9月にかけて韓国・中国・スリランカで開催された「アジアラグビー男子セブンズシリーズ2019」で総合優勝。10月14日から20日にかけて男子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)山梨合宿を実施していた。

女子セブンズ日本代表は、男子と同時開催のアジアシリーズで3戦とも優勝。10月5日から開催された「HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ」第1戦・グレンデール大会(アメリカ合衆国コロラド州)は、10位に終わった。また21日からは、女子SDS熊谷合宿(埼玉県)を行っている。

セブンズ日本代表は12月5日から開催される、ワールドラグビーセブンズシリーズ・ドバイ大会(アラブ首長国連邦)に出場する。(男子は第1戦、女子は第2戦)

■2021年W杯を目指す女子15人制代表

日本で開催されているW杯は男子の大会だが、女子のW杯は2021年にニュージーランドで開催される。ラグビーW杯2021は12カ国で争われるが、すでに前回大会上位7カ国(ニュージーランド、イングランド、フランス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ウェールズ)が出場権を獲得。2大会連続5回目の出場を目指すサクラフィフティーン(15人制ラグビー女子日本代表)は、2020年に行われるアジア予選を勝ち抜く必要がある。こうした状況に、女子セブンズ日本代表の黒木理帆(立正大学ラグビー部)は「是非広めてほしい」と、女子ラグビーの宣伝を呼びかける。

女子15人制ラグビーの代表候補は10月22日から陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都)にて、合同合宿(強化合宿、TID合宿)を実施中。強化合宿は「女子日本代表候補になり得る選手を招集し、育成・強化を目的に行う」ことが目的で、TID(タレント・アイデンティフィケーション)合宿は、国際競技力向上を目的に、ジュニア・ユース世代を対象に次世代の人材発掘と育成を図るプログラムとなっている。

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