日本サッカー協会(JFA)は9月11日、日本代表(サムライブルー)が10月のFIFAインターナショナルウィンドウ(FIW/国際Aマッチデー)にオランダ遠征を実施することを発表した。現地で日本代表はカメルーン、コートジボワールと強化試合を無観客(リモートマッチ)で行う。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響により、日本代表は3月、6月、9月に予定していた6試合がすべて中止となった。また、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選の残り4試合も未消化のまま、来年3月以降に持ち越すことが決定。10月のカメルーン戦とコートジボワール戦が日本代表にとって、2020年初の対外試合となる。
オランダを遠征先に選んだ理由について反町康治技術委員長は、「新型コロナウイルスのダメージを欧州の他の国々と比べると、オランダは感染爆発というほどには至っていないこと」、「日本からアムステルダムに直行便があり、欧州からも選手が集まりやすく交通の便がいいこと」、「オランダは日本からの渡航者や日本人に対し、入国後の行動に制限を設けていないこと」を挙げた。
カメルーン、コートジボワールとの強化試合では、新型コロナウイルス対策には念を入れて臨み、2試合とも無観客試合で行う。対戦相手について反町氏は、「欧州勢はネーションズリーグのさなかで、南米勢は10月からW杯予選に突入するため、おのずとアフリカ勢に絞られていった。カメルーンとコートジボワールは欧州在住の選手とスタッフで、今できるベストのチームを編成すると約束してくれている」と説明している。