日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は8月13日、サガン鳥栖で選手・スタッフに複数名の新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が確認されたことを受け、鳥栖に関わる公式戦の中止を発表した。中止となるのは明治安田生命J1リーグ10節から12節の3試合。鳥栖は8月25日までトップチームの活動を休止する。
サガン鳥栖では8月11日に、金明輝監督の新型コロナウイルス感染症陽性判定が確認されたことをはじめ、12日までにスタッフ3名、トップチーム選手6名の感染が確認された。この状況を受け、Jリーグは鳥栖にかかわる公式戦の中止を決定した。今回中止が決まったのは、J1第10節サガン鳥栖対ガンバ大阪(8/15)、同第11節ベガルタ仙台対サガン鳥栖 (8/19)、同第12節サガン鳥栖対北海道コンサドーレ札幌(8/23)の3試合。新たな試合開催日程と中止試合のチケットの扱いについては、決定次第発表される。
中止を受け村井満Jリーグチェアマンは、Jリーグクラブで集団感染(クラスター)が発生したことを謝罪したうえで、「Jリーグはこれまでできうる限りサッカー活動を続けていく方針で活動してきた。しかし、同一クラブから多数の陽性判定者が出たことで、行政サイドによって濃厚接触者を特定することが物理的に困難であることから、これ以上感染が拡大しないことが十分確認できるまでの間、当該クラブの活動を一定期間自粛し、その間の当該クラブに係る公式試合の開催を中止することを決定した」と説明。
今後については、「ガイドラインの見直しをはじめ、練習や試合ありきではなく、感染拡大を封じ込めることを第一の基軸とおき、あらゆる策を講じ、これ以上の感染拡大を防ぐための最大限の努力をしていく」とコメントした。
■開催中止となる試合
- 8月15日(土):J1第10節・サガン鳥栖 vs ガンバ大阪(駅前不動産スタジアム)
- 8月19日(水):J1第11節・ベガルタ仙台 vs サガン鳥栖(ユアテックスタジアム仙台)
- 8月23日(日):J1第12節・サガン鳥栖 vs 北海道コンサドーレ札幌(駅前不動産スタジアム)
サガン鳥栖はチーム内での新型コロナウイルス集団感染を受け、トップチームの活動を8月11日から休止。活動再開は8月26日を予定している。現在のところ、陽性判定者以外に新型コロナウイルス感染症や風邪の症状等を呈している者はいないという。