オリンピック休戦が国連総会で採択:総会で演説の森喜朗会長「一層の努力を重ねる」
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は12月10日、Tokyo 2020における「スポーツとオリンピックの理念を通じた平和でより良い世界の構築(通称オリンピック休戦)」決議が現地時間9日、ニューヨークで開催中の第74回国連総会にて採択されたことを発表した。
全ての国際連合加盟国が参加する国際連合の議会・国連総会において、大会組織委員会の森喜朗会長が決議案を紹介するとともに、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長も演説を実施。「オリンピック休戦」決議案は、186カ国が共同提案国となり、採択されることとなった。
「オリンピック休戦」決議は、東京オリンピック・パラリンピックにおける基本コンセプトである「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」の下、国連加盟国に「オリンピック休戦」の遵守を求めるとともに、東京オリンピック・パラリンピックがスポーツの力で世界と未来を変える機会となるよう、国際社会に対する期待を表明している。
森会長は「オリンピック休戦」決議が採択されたことに際し、関係各所に対して謝辞を述べるとともに「今回の国連総会決議は、東京大会がスポーツを通じて平和でより良い世界を築く重要な機会であることを、世界が支持し認めた成果です。東京2020組織委員会は、今回の決議を通じて、国際社会の高い期待に応えるべく大会の成功に向けて一層の努力を重ねていきます」とコメントしている。