アンス・ファティについて知っておくべき9のこと|プレースタイルや経歴、私生活について紹介

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
笑顔にあどけなさが残る17歳のアンス・ファティ

アンス・ファティ(アンスマネー・ファティ)は2002年10月31日に西アフリカのギニアビサウ共和国に生まれた。1973年にポルトガルから独立した人口180万人の小さな国にルーツを持つファティのプレースタイルや経歴、私生活について紹介していく。

①:6歳の時にスペインへ

ギニアビサウで幼少期を過ごしたファティは、6歳の頃からスペイン南部の都市エレーラで暮らし、地元サッカークラブのCDFエレーラに通い始めた。その後、セビージャの下部組織に2年間在籍した後、5歳上の兄ブライマ・ファティと共にバルセロナの育成組織ラ・マシアに入った。当時10歳でレアル・マドリードからもオファーを受けていたが、最終的にはバルセロナを選択している。ちなみに兄ブライマは現在21歳で、バルセロナBまで昇格した後、複数クラブへのレンタル移籍を経て、スペイン3部のカラオーラBに在籍している。

②:久保建英との関係

2012年、U-12のトップカテゴリーである「アレビンA」で1歳年上の久保建英と出会い、二人合わせて130ものゴールを記録した。二人は2013年に日本で開催されたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジにも出場。ファティは7ゴールを挙げて大会得点王に輝いた。しかし、2014年に未成年者の国際移籍を禁止する規定に違反したとして、FIFAがバルセロナに選手移籍禁止処分を下したために、二人は出場機会を失っている。ファティは2015年に試合でタックルを受けて脛骨(けいこつ)を骨折する大けがに見舞われ、約1年間にわたりピッチから遠ざかった。

③:正確なコントロールとゴール前での決定力が武器

ポジションはFWで、左ウイングで起用されることが多い。緩急を付けたフェイント、スピードを生かしたドリブル、正確なボールコントロール、ゴール前での決定力を生かしバルセロナのトップチームで数々の記録を更新している。

④:「16歳298日」でデビュー。バルセロナ史上2番目の若さ

2019年8月25日、バルセロナ史上2番目に若い「16歳298日」でラ・リーガのデビューを果たした。第2節バルセロナ対ベティスのベンチメンバーに入ると、カルレス・ペレスと交代して、21世紀生まれの選手として初めてデビューを飾っている。1941年に「16歳280日」でデビューしたビセンテ・マルティネスに次ぐ記録だった。

⑤:「16歳304日」でバルセロナ史上最年少ゴール

2019年8月31日、ラ・リーガ第3節のオサスナvsバルセロナで新たな記録が生まれた。カルレス・ペレスのクロスにヘディングで合わせて「16歳304日」で決めた得点は、バルセロナ史上最年少ゴールとなった。また、2019年9月14日に行われたラ・リーガ第4節バルセロナvsバレンシアでは、史上最年少の「16歳318日」でスタメン出場を果たしている。

⑥:「17歳40日」でCL最年少ゴール

2019年9月17日には「16歳321日」でチャンピオンズリーグのドルトムントvsバルセロナでスタメン出場を果たし、バルセロナの一員としてチャンピオンズリーグでプレーした最年少の選手になった。また、2019年12月10日に行われたチャンピオンズリーグのインテルvsバルセロナでは、「17歳40日」で大会史上最年少ゴールを挙げて、1997年にオリンピアコスのピーター・オフォリ=クワエが記録した「17歳195日」を22年ぶりに更新している。

⑦:「17歳94日」で1試合2得点。ラ・リーガ史上最年少の記録

2020年2月2日、ラ・リーガ第22節バルセロナvsレバンテで先発出場し、2ゴールを挙げてチームを勝利に導いた。「17歳94日」での1試合2得点はラ・リーガ史上最年少の記録だった。

⑧:違約金は約200億円

バルセロナは2019年12月4日にアンス・ファティとの契約更新をクラブ公式サイトで発表した。同年7月に2022年6月30日までの契約を交わしていたが、違約金が1億ユーロ(約120億円)から1億7000万ユーロ(約205億円)に増額されている。

⑨:インスタグラムやツイッターで私服姿を公開

2019年7月にバルセロナと契約を交わした時には家族と一緒に撮った写真をインスタグラムに公開した。2019年秋には大勢の人たちに囲まれて誕生日を祝福されている様子の写真をアップ。2020年の元日にはロングジャケット姿の写真を公開して新年を祝った。これからもアンス・ファティの投稿から目が離せない。

もっと見る