スイス生まれのペトラ・クリングラーにとって、クライミングは家族そのものだ。両親、祖父母に続き、彼女は3代目のクライマーとして、究極の競技大会であるオリンピックに挑もうとしている。
10代の頃、クリングラーは乗馬でも才覚を発揮していたが、13歳の時にクライミングに専念することを決意。当初はスピードを専門にしていたが、ボルダリングに転向した。
最初の優勝はリードクライミングだったが、その後、ボルダリングの世界チャンピオン、スピードとボルダリングのスイスチャンピオン、ボルダリングのヨーロッパ銅メダリストとなった。
そして八王子で開催された2019年クライミング世界選手権で8位に入賞すると、東京2020への切符を手に入れた。
彼女の成功は、強さと、状況に適応できる多才さに起因している。オリンピックではリード、ボルダリング、スピードの各種目を網羅する複合競技で行われることを考えると、その素質は彼女を成功に導くかもしれない。
29歳のクリングラーは、すでにこの3つの種目で実力を発揮している。2019年のスイス選手権では3種目すべてでタイトルを獲得した。
壁を登るダイナミックな能力が彼女の真骨頂だが、揺るぎないメンタリティもこれまでの成功に欠かせない重要な要素だ。競技に臨む彼女の卓越した姿勢こそが、他者との違いを生み出している。
あるスポンサーによれば、彼女のモットーは、「もう次の行き場はないと思っても、決してあきらめないこと」だそうだ。「できると思うなら、それに向かって取り組むべき。それが決定的な意味を持つことになる」。
クリングラーが彼女の膨大なメダルコレクションに新たなメダルを加えるためには、キャリアの中でも最も大きな大会の一つである東京2020で、この精神を持ち続けることが鍵となる。
「自分の力を信じ、自分の限界に挑戦し、ベストを尽くして壁を乗り越える」
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