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ローカル食材、植物性食品を中心としたパリ2024のグルメ食

パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会を通じて、世界中から訪れるお客様をフランスの食卓でおもてなし。それぞれ15日間のオリンピックとパラリンピック競技大会開催中、パリ2024は1,300万食以上の食事を提供することになる。朝食から夕食、サンドイッチからビュッフェ式のレセプションなど、パリ2024の責任として、アスリート、ボランティア、観客、メディアらを満足させなければならないはずだ。なぜなら、彼らはきっと、おいしい物を食べることを期待してフランスを訪れるのだから!パリ2024が食事を提供するということは、美食の国として、気候と環境における問題にチャレンジする国として、競技大会に関わる全ての人と、文化や社会、環境に配慮した取り組みを共有することを意味する。例えば、スタジアムでのスポーツ観戦中のこれまでにない革新的な食べ方を考え出す絶好の機会となるかもしれない。今回のオリンピック・パラリンピック競技大会が、独創的で持続可能な食に関する最先端の機会であることを紹介するため、パリ2024は食に関する取り組みをまとめた「フード・ビジョン」を発行した。

1,300万食を提供

1,300万食の食事。これは、サッカーワールドカップ10回分に匹敵し、世界最大のイベント食事サービスの規模である。パリ2024大会組織委員会にとって、これが最初で最大の運営上の課題となった。いかに効率よく適切に観客へ食事を提供できるか。

現在、人類はかつてない気候と環境問題に直面しており、それらに私たち全員が取り組まなければならず、また、食事時間の世界記録を持つフランスで競技大会が開催されることもあって、パリ2024は、全ての人が責任を果たしながらおいしく食べることができるよう文化と環境面の課題へ積極的に取り組まなければならない。

パリ2024の競技大会にかける私たちの願いは、フランス料理のノウハウと創造性を活用して、スポーツイベントの行われる全ての会場で責任ある食事を提供できるようになることである。

競技大会の「フード・ビジョン」を模索するために120の団体が協力

フランスは、豊かで徹底した食のエコシステムを備えている。農業従事者、シェフ、パン職人、レストラン経営者、仕出し業者、栄養士、組合等、多くの人々や団体は、パリ2024競技大会が、フランスの提供し得る最高の食事を紹介する機会となるよう献身的に取り組んでいる。パリ2024は、ビジョンを描くことに加え、理想を求めつつも、達成可能で現実的な目標を定めるため、これらの専門的な立場からの意見を取り入れた。120の団体と200名のアスリートが協力し、全てのパートナー、将来的なサービス提供業者が共通の目標をもって取り組むためのガイドとなるよう、この資料を完成させた。

6つの大きなコミットメントと60の小さなコミットメント

パリ2024は、過去のオリンピック・パラリンピック競技大会と比較して、環境や社会に対する責任を果たすことをさらに追求する。初めて競技大会の2年前から取り組みを開始し、定量化された目標と6つの大きなコミットメントを掲げている。

これらの6つのコミットメントは、さらに60の小さなコミットメントに分けられる。食品やサービスのそれぞれのタイプに応じて目標が設けられている。たとえば、100%フランス産の持続可能な方法で生産された食肉の利用、フランス産の乳製品、持続可能な漁業で捕獲された魚介類の利用、100%フランス産の放し飼いの卵など。

結局、私たちは競技大会中、実際にどんな物を食べることができるのだろうか?

選手たちは主に選手村で食事を取る。選手村は世界最大のレストランになるに違いない。選手の栄養面のニーズや、世界208の国や地域から訪れる15,000人もの選手の食習慣に応じるため、あらゆるタイプの料理を提供する。ボランティアは、地元の季節の食品から作られた豊かな食事を仲間と一緒に楽しむことができるだろう。観客は、パリ、マルセイユ、リヨンのそれぞれの会場で、フランスの食材を使って地元のシェフが創作したさまざまな種類のサンドイッチを楽しむことができる。これらの食事に共通する点は、健康的でおいしく創作的な食事であること。また、二酸化炭素の削減に貢献する植物性食品、持続可能性の高い方法で生産された食品、地元産のものでリーズナブルな食品を使った食事とともに、誰もがスポーツの感動を楽しむことができること!