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子どもたちにスポーツの価値を教えよう

スポーツは、職業、趣味、夢中になれること、学習の手段など、さまざまな形で実践されている。スポーツは、人とのコミュニケーションの取り方や人と分かち合う方法、技術や物事の駆け引きなどを学ぶ機会になる。また、スポーツを通じて、ルールを守ることやチームワーク、勝つことと同様に負けることからもたくさんの学びを得る機会になる。パリ2024は、スポーツは全ての人のためにあると強く信じ、スポーツの価値を推進するプログラム「ジェネレーション2024(Generation 2024)」の取り組みに期待を寄せている。

スポーツ活動を促進するジェネレーション2024

スポーツが子どもたちの成長と教育にポジティブな影響をもたらすことは、誰もが理解していることだろう。敬意、寛容、協力することの価値を伝えるために子どもたちにスポーツを体験させることは、単に理屈を教えることよりも効果的となる場合が多い。ジェネレーション2024の活動は、2017年のオリンピック・パラリンピックウィークに開始され、すでにフランス国内で5,000もの学校が参加している。

人種差別に打ち勝つ:ジェシー・オーエンスとオリンピック

ジェネレーション2024のプログラムでは、資料として、映画「栄光のランナー/1936ベルリン(英題:Race)」とテキストが学校の指導者に提供されている。この映画は、ジェシー・オーエンス(アメリカ合衆国の陸上選手)のベルリン1936オリンピックでの大きな成功を追ったものだが、子どもたちや若者が人種差別、寛容、敬意について学ぶ理想的な機会となるだろう。

プレイダゴギー(Playdagogy):遊びを通じて社会問題の理解を促す

2000年代初めに企画され開発されたプレイダゴギー(Playdagogy)は毎年多くの実践者を獲得している。この参加型の教育プログラムは、子どもたちにとってスポーツの実践を通じた学びの機会になり、特に子どもたちが1日中座りっぱなしにならないように重点を置いている。また、プログラムを通じて、他の人と交流することから得られる感情は、共同体意識、健康、環境、多様性、インクルーシビティなどの社会の課題に向き合う上で役立つだろう。毎年、3万人近くの子どもたちが、プレイダゴギーによって、よりよいコミュニケーションの方法を学び、将来の社会について話し合っている。

スポーツ:市民参加の入り口

各学校では、スポーツがもたらす価値を伝えるだけでなく、実際にグループに入ってスポーツを体験するため、市民に開かれた活動を提供している。全国の学校では、地域のスポーツチームや、スポーツムーブメントを推進するスポーツクラブから構成されるスポーツコミュニティが生まれている。この活動は、パリ2024競技大会の基盤にもなる300万人以上もの人々の参加によって推進されている。スポーツコミュニティは、学び、集い、参加したい人々によって支えられ、私たちに社会的相互作用をもたらす小さな社会である。パリ2024は、もっと多くのスポーツを市民の中に、もっと多くの市民をスポーツの中に取り込むよう努力を続けている。

毎年1万人によるジェネレーション2024市民サービス活動

ジェネレーション2024の市民サービス活動に参加することで、役立つことの素晴らしさを発見し、人と出会い、将来のことを考えたり、自分に与えられた使命を見つけたりすることができるかもしれない。フランス国民教育省、青少年スポーツ省、フランス市民サービス、フランス国立オリンピックスポーツ委員会(CNOSF)は、パリ2024オリンピック・パラリンピックと連携して、毎年、1万人以上の人々を市民サービス活動へ募る目標を掲げている。