毎日30分間の運動習慣
パリ2024は、フランス国民がもっとスポーツや運動の機会に接することができるよう取り組んでいる。多くの人々が生涯にわたる運動習慣を獲得するため、学校教育を通じて啓蒙活動に努める。運動は、子どもたちの運動能力や身体機能を高めてくれるが、子どもたちが座りがちな生活習慣にならないように配慮することも重要だ。フランス教育青年スポーツ省は、パリ2024と協力して、国内の小学校で子どもたちが積極的に体を動かすことができるよう毎日30分間の運動を推進している。
学校で毎日30分間の運動
子どもたちの運動とのつながりは、6~11歳の間に形成されると言われる。しかし、それでも女子の92%、男子の82%は、身体的に十分に活動的とは言えない。全体の80%の子どもたちにとって、学校体育が身体活動を行う大切な機会となっている。そこで、国のカリキュラムとしてすでに行われている週3時間の体育の時間を補い、さらに子どもたちに運動の機会を提供しアクティブな生活を送ることの喜びを伝えたい。
子どもたちに健康的なライフスタイルを指導する教材として、「エコール・プロモトリス・ド・サンテ(健康促進学校)」と「ジェネレーション2024」の2つのプログラムを立ち上げた。30分間の身体活動は、学校で過ごす1日の中で数回に分けられて行われる。例えば、学校に着いたら、まずは目覚めの体操を行う。楽しい運動を行うことで、子どもたちの健康を増進し勉強への意欲を高める。
ジェネレーション2024ウェブサイトでワークシートを見つけよう
2020年からプロジェクトがスタート
学校で毎日30分間の身体活動を行う新しい取り組みは、2020年2月、オリンピック・パラリンピックウィークに始められた。現在も、子どもたちの健康を学校での教育を通じて促進するこのプロジェクトに関心を持つ教育者の参加を受け入れている。
2021年9月現在、国内1,000校を超える学校がこの新しい取り組みに賛同した。最初の活動が成功したことは、フランス教育青年スポーツ省によって国内全体にこの活動が普及されるきっかけになり、フランス中の多くの学校が参加することにつながった。
この活動をサポートするため、パリ2024とフランス国立スポーツ局は、毎日30分間の身体活動を指導するために必要なスポーツ用品などの一式を提供することに出資することを決めた。