ニナー賢治、高橋侑子ら日本から11名出場!ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会
2024年のワールドトライアスロンシリーズが、いよいよ横浜で開幕する。3月8日にアラブ首長国連邦・アブダビで第1戦を予定していたが、悪天候によりキャンセルとなったため、オリンピックイヤーの初戦を横浜大会が飾ることとなった。
トライアスロン競技のパリ2024オリンピックに向けた戦いは終盤を迎えている。出場枠を巡るクオリフィケーションランキング期間は5月27日までとなり、この期間中に最も多くのランキングポイントを獲得できるワールドトライアスロンシリーズは、残すところ5月11日の横浜と5月25日のイタリア・カリアリ2大会のみ。まずは横浜に29カ国・男女120名の選手がパリ大会の切符を掴むため、レースに挑む。今大会はアメリカ合衆国、オーストラリア、イタリア、フランスの国内競技連盟(NF)が指定する一発内定が決まる選考大会となっていて、日本選手においても、選考大会に位置付けられてる重要な一戦だ。
日本選手の内定発表はクオリフィケーションランキング期間終了後に行われる予定で、日本が獲得した出場枠に達するまで代表選手が選出される(※)。
5月11日(土)のレースに先駆け、アジア競技大会とアジアトライアスロン選手権を制した高橋侑子とニナー賢治、フランス女子若手No.1のエマ・ロンバルディと、既に内定を決めているオーストラリアのマシュー・ハウザーが記者会見に出席し、オリンピック選考レースとなる横浜大会とパリ2024への意気込みについて語った。
※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
高橋侑子
「横浜大会は本当に大好きな大会のひとつで、何度も出場しています。数年海外を拠点にしているので、自国のレースを楽しみにしてきました。アジア選手権(4月21日)の後から日本に滞在しているので、ここ3週間ほど日本の食べ物だったり雰囲気だったりを楽しんできました。横浜のコースは何度もレースをしてるんですが、細かいところをしっかり確認しながら準備をして、土曜のレースは頑張りたいと思います。横浜大会は日本人の選手にとって選考対象大会にもなっていますし、ここでしっかりオリンピックディスタンスのレースでどんなことが自分にできるかというのを知りたいと思ったので、出場することを決めました。あとはもちろん、日本でのレースが自分にとっては特別なので、すごく楽しみにしています」
「(東京2020出場の後)大きく何か変えたということはないんですが、今までやってきたことをコツコツと積み重ねているところで、少しずつ見えてきたものもあったりして。細かいところでは、少しコアトレーニングを入れてみたりとか、ランニングのボリュームを上げて距離を積んでみたりとか、そういうところはあるんですけれども、根本的なところは特に変わらず、コーチもトレーニングパートナーも一緒なので、健康第一をもちろんとしながら、みんなで切磋琢磨しながらやっています。今週末は天気が良いと思うので、しっかり準備して備えたいと思います」
ニナー賢治
「日本の皆さんの前でのレースが楽しみです。100%頑張ります。今回の横浜のレースは今年一番大事なレースになると思います。3月24日から6週間くらい高地練習をしました。東京オリンピックの後に、なんで自分の努力と技術が足りないのかを毎日考えて、本当に絶望(的な気持ち)な時もあったけど、(合宿では)良い練習ができました。ハウザー選手はとても強いですが、私も負けないように頑張りたいと思います」
「去年は横浜が11位、カリアリ9位、モントリオール10位で、8位以内の入賞ができていない。去年は技術が足りなかった。今年の目標はランの技術向上。高地で練習を積めてきたし、技術も上がっていると思うので、土曜日は楽しみです。パリの準備に向けて、本気で戦いたいと思います。動きはだんだん良くなっているので、今年は自信があります。パリまで時間があるので、しっかり集中します」
エマ・ロンバルディ(フランス)
「横浜は3回目の出場で過去2回は雨だったので、今回は良い天気になりベストが尽くせることを祈っています。土曜のレースがとても楽しみです。オリンピック前にあまりレースがない中、この冬自分がしてきたことができるか、現在の自分の位置を知るためにもこのタイミングで結果を出すということは重要だと思っているので、自分自身を知るためにも横浜大会の出場を決めました。横浜の雰囲気、レースを楽しみたいと思います」
「パリのコースはテストイベントで確認しましたが、素晴らしかったです。この夏はさらに素晴らしいものになると思います。まずは内定を取って、パリに出場し、ホームタウンのオリンピックを楽しみたいです」
マシュー・ハウザー(オーストラリア)
「横浜は特別な大会です。過去に良いパフォーマンスを発揮することができました。パリは既に内定していますが、(今大会は)とても良い準備になると思いますし、良いパフォーマンスが出来れば表彰台のトップにも入れると思っています。ニナー選手と一緒に表彰台にのぼりたいですね。自分自身にとって、レースはパリに向けての最高の準備だと思っています。メンタル的にも肉体的にもプッシュしてパリに備えていくことが重要だと思うからです。オリンピックを前に、様々な緊張感もあると思いますが、どの選手もオリンピック前にベストパフォーマンスを出してくると思うので、そういう中で、今回のレースがどうなっていくのか、自分も楽しみにしています」
「オリンピックイヤーになり、モチベーションが上がっています。また、自分に対する規律を高く保たなければならないと感じています。バイクトレーニングは、パリのハイスピードが想定されるコースに向けて準備しています」
ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会 日本出場選手
エリート女子
- 高橋侑子(相互物産/東京)
- 中山彩理香(アクサスホールディングス/東京)
- 佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)
- 岸本新菜(リソル・稲毛インター/千葉)
- 酒井美有(トーシンパートナーズ・チームケンズ/長野)
エリート男子
- ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/栃木)
- 北條巧(NTT東日本・NTT西日本/東京)
- 佐藤錬(玉昌会/鹿児島)
- 小田倉真(三井住友海上/東京)
- 安松青葉(アクサスホールディングス/東京)
- 古谷純平(三井住友海上/東京)
ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会の試合日程
5月11日(土) 会場:神奈川県横浜市・山下公園周辺特設会場
- エリートパラトライアスロン 6:50~
- エリート女子 10:15
- エリート男子 13:00
※日程は変更になる可能性もある。
ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会の視聴方法
- NHK BS生中継 女子10:05~12:25/男子12:55~15:10 ※延伸時102chで放送継続。放送時間は変更になる可能性もある。
- ワールドトライアスロンライブストリーミング TriathlonLIVE ※要サブスクリプション登録