パリ2024オリンピック、マウンテンバイクの競技日程・実施種目・会場
自転車競技のマウンテンバイクは、1896年の第1回近代オリンピック・アテネ大会から実施されているロードレースやトラックレースと比べると、その歴史は新しく、アトランタ1996でオリンピック公式種目として採用され、今回のパリ2024で8回目の開催となる。
オリンピックで行われるマウンテンバイク種目は、クロスカントリーとも呼ばれ、マウンテンバイクを使用して、山間部の未舗装路などの周回コースを走り順位を競う。男女それぞれ1種目、決勝のみが開催される。
パリ大会には、男女合計72人のアスリートが出場する中、各NOC(国内オリンピック委員会)の枠は最大男女各2枠。そして、開催国枠としてフランスに男女計2枠と国際オリンピック委員会(IOC)の三者委員会が決定する「ユニバーサリティ枠」として男女各1枠が用意されている。
日本勢は、アジア大陸枠選考会となった2023年10月のアジアマウンテンバイク選手権で優勝することでパリ出場1枠の獲得を目指したが、男女ともにその基準を達成できなかった(※)。この種目の日本選手オリンピック歴代最高順位は、女子が片山梨絵の20位(北京2008、ロンドン2012)、男子が山本幸平の21位(リオ2016)で、メダルの獲得はない。
ここではパリ2024オリンピックのマウンテンバイクの競技日程と実施種目、会場情報を紹介する。
※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
パリ2024オリンピック、マウンテンバイクの実施種目・日程
以下、現地時間と括弧内が日本時間。日本はパリより7時間進んでいる。※日程は変更になる可能性もある。
- 7月28日(日)14:10(21:10) 女子クロスカントリー
- 7月29日(月)14:10(21:10) 男子クロスカントリー
パリ2024オリンピック、マウンテンバイクの競技会場
マウンテンバイクは、パリのイル=ド=フランス地域で最も高い場所、標高231メートルにあるエランクールの丘の広大な敷地に特設されるコースが舞台となる。このコースは、リオ2016と東京2020のマウンテンバイク競技同様、南アフリカのコースデザインの専門家、ニック・フロロスが手がけ、その95%は既存のトレイルが用いられる。変化に富み、テクニックと体力を要するタフなコースが、2023年9月に開催されたテストイベントでお披露目され、出場選手からもその魅力的なコースに絶賛の声があがった。パリ中心街から約35km離れたこの丘からは、パリを象徴する美しいエッフェル塔や、近代的な高層ビルが立ち並ぶ、ラ・デファンス、パリ周辺の森林を眺めることができる。