聖火リレー：チームリレー

聖火は、オリンピック・パラリンピック競技大会史上初めて、メダリスト、アスリート、ボランティア、審判員、コーチ、競技連盟のメンバーら24人の聖火ランナーから構成される各リレーチームによって運ばれ、スポーツとチームワークのエネルギーを広めるためフランス国中を駆け巡る。パリ2024は、チームキャプテンとしてチームリレーで聖火を運ぶ最初の聖火ランナーを発表した。

パリ2024聖火リレーの中心にスポーツを

パリ2024聖火リレーでは、スポーツそのものと同じように共有の精神とチームワークが必要とされる。各リレーチームは、聖火リレーに独自の目標を持って取り組む。コカ・コーラ、バンク・ポピュレール、ケス・デパーニュらパートナーが支援するオリンピック・パラリンピック聖火リレーは、かつてない規模で行われるチームリレーによってさらに注目されるだろう。

チームリレーは、聖火リレーの中心にスポーツを置き、日々スポーツを発展させ、スポーツと共に生きる人々を称えるというパリ2024のビジョンを表現している。チームリレーでは、史上初めて、各オリンピック・パラリンピック競技を代表するスポーツ・ムーブメントが行われ、フランス中でさまざまなスポーツに関わる人々に感謝を伝え巡る。聖火リレーでは、日々、1つまたは2つのチームリレーが開催される。

オリンピック聖火リレー：チームリレー

聖火リレーの中心に連盟のメンバーを

オリンピック聖火リレーでは、夏季大会プログラムに含まれる34競技のオリンピック・パラリンピック連盟と、タヒチ・サーフィン連盟が、それぞれの競技からメンバーを構成し、計69のチームリレーを実施する。
各チームリレーでは、各連盟が独自の工夫や趣向を凝らしてスポーツを紹介し、またパラスポーツへの関心を高める機会となる。

オリンピック・パラリンピック聖火リレーのチームキャプテン

連盟	日程	県	市町村	キャプテン
障がい者スポーツ	2024年5月10日	ヴァール	サン・ラファエル	アントワーヌ・アヴァティ
マウンテン・クライミング	2024年5月11日	アルプ・ド・オート・プロヴァンス	シストロン	ティエリー・ドゥラル
バレーボール	2024年5月12日	ブーシュ・デュ・ローヌ	アルル	ロラン・ティリ
ウェイトリフティング	2024年5月13日	ミヨー・セット・モンペリエ	モンペリエ	ジャンヌ・ロサリー
サッカー	2024年5月14日	コルス	フリアニ	シャルル・オーランドゥッチ
近代五種	2024年5月15日	ピレネー・オリアンタル	フォン・ロムー・オデイヨ・ヴィア - CNEA	ディディエ・ブーブ
セーリング	2024年5月16日	オード	グリッサン	カミーユ・ルコワントル
バドミントン	2024年5月17日	オート・ガロンヌ	トゥールーズ	フローレンス・デルガル
ラグビー	2024年5月18日	ジェール	オーシュ	ポーリン・リヴァ
マウンテン・クライミング	2024年5月19日	オート・ピレネー	タルブ	リラ・サマン
カヌー・カヤック	2024年5月20日	ピレネー・アトランティック	ポー	アンヌ・リーズ・バルデ
サーフィン	2024年5月20日	ピレネー・アトランティック	ビアリッツ	アントワール・デルペロ
フェンシング	2024年5月22日	ドルドーニュ	モンティニャック・ラスコーラスコー洞窟4	パオロ・ボワロレ
ホッケー	2024年5月23日	ボルドー／リブルヌ	ボルドー	ジャン・リュック・ダルフィーユ
ローラー・スケートボード	2024年5月23日	ボルドー／リブルヌ	ボルドー	ヴァンサン・ミルー
射撃	2024年5月24日	シャラント	アングレーム	ドミニク・オープレトル
体操	2024年5月25日	ヴィエンヌ	ポワティエ	エミリー・ル・ペネック
射撃	2024年5月27日	アンドル	シャトールー	シルヴィ・ランソン
卓球	2024年5月28日	メーヌ・エ・ロワール	ラ・ロマーニュ	パトリック・シーラ
陸上競技	2024年5月29日	マイエンヌ	ラヴァル	マニュエラ・モントブラン
馬術	2024年5月30日	カルヴァドス	オマハ・ビーチ	ペネロペ・ルプレヴォス
自転車	2024年5月31日	マンシュ	モン・サン・ミシェル	ギヨーム・マルタン
カヌー・カヤック	2024年6月1日	イル・エ・ヴィレーヌ	セソン・セヴィニエ	アンヌ・ローレ・ヴィアール
テコンドー	2024年6月2日	ドゥー・セーヴル	ブレシュイール	ミリアム・バヴェレル
セーリング	2024年6月4日	ヴァンデ	レ・サーブル・ドロンヌ	シャルリン・ピコン
テニス	2024年6月5日	ロワール・アトランティック	ラ・ボール	クロディーヌ・コントーズ
障がい者スポーツ	2024年6月6日	モルビアン	ロリアン	レオニー・サリウ
サーフィン	2024年6月7日	フィニステール	トルシュ	ルカ・ティリリー・デ・ヴェラ
柔道	2024年6月9日	ギアナ	レミレ・モンジョリー	フランソワ・ピナ
体操	2024年6月12日	レユニオン	サン・ドニ	エルビラ・テザ
サーフィン	2024年6月13日	フランス領ポリネシア	チョープー	ヒラ・テリナトファ
フェンシング	2024年6月15日	グアドループ	プティ・ブール	ローラ・フレセル
バスケットボール	2024年6月17日	マルティニーク	サン・エスプリ	ルカ・デュフェール
バスケットボール	2024年6月18日	アルプ・マリティーム	ニース	ナタリー・レスデマ
自転車	2024年6月19日	ヴォクリューズ	モン・ヴァントゥ	アンヌ・カロリーヌ・ショソン
トライアスロン	2024年6月20日	ドローム	ヴァランス	ジョゼフ・ケルド
アダプティブ・スポーツ	2024年6月22日	ロワール	ロアンヌ	ニコラ・ヴィラピン
ゴルフ	2024年6月23日	オート・サヴォワ	エビアン	マガリ・ジェネヴレイ
トライアスロン	2024年6月25日	ドゥー	ブザンソン	シルヴァン・ソヤール
柔道	2024年6月26日	アルザス地方のヨーロッパ集団	ストラスブール	ニノン・ラサール
卓球	2024年6月27日	モゼル	メス	ジャン・フィリップ・ガシアン
ウェイトリフティング	2024年6月28日	オート・マルヌ	ラングル	ジャン・ルイ・グダン
ボート	2024年6月29日	ムーズ	ヴェルダン	ベンジャミン・ロンドー
アダプティブ・スポーツ	2024年6月30日	マルヌ	シャロン・アン・シャンパーニュ	ティエリー・ワシェティン
ハンドボール	2024年7月2日	ノール	リール	ベンジャミン・ブラン
レスリング	2024年7月3日	パ・ド・カレー	ブローニュ・シュル・メール	レジーヌ・ル・グルート・ルトゥルク
ホッケー	2024年7月4日	ソンム	アミアン	アンネミーケ・フォッケ
バドミントン	2024年7月5日	セーヌ・マリティーム	ル・アーヴル	クリステル・モル
陸上競技	2024年7月6日	ウール	ヴァル・ド・ロワイユ	ジュス・クワウ-マティ
水泳	2024年7月7日	シーシャルトル	シャルトル	クリストフ・ボルドー
ローラー・スケートボード	2024年7月8日	ロワール・エ・シェール	ブロワ	ベンジャミン・クーリエ
バレーボール	2024年7月10日	ロワレ	オルレアン	カリーヌ・サリナス
アーチェリー	2024年7月11日	ヨンヌ	ミジェンヌ	ベレンジェール・シュー
レスリング	2024年7月12日	コート・ドール	ディジョン	アンジェリーク・ベルテネ
ダンス	2024年7月13日	オーブ	トロワ	アーサー・バディ
テニス	2024年7月15日	パリ	パリ	フランソワ・ジョフレ
ボクシング	2024年7月17日	エーヌ	サン・カンタン	ジェローム・トマ
アーチェリー	2024年7月18日	オワーズ	コンピエーニュ	フィリップ・ブクレ
水泳	2024年7月19日	ヴァル・ドワーズ	サルセル	カミーユ・ラクール
近代五種	2024年7月20日	セーヌ・エ・マルヌ	フォンテーヌブロー	ブランディン・ラシェーズ
ボート	2024年7月21日	ヴァル・ド・マルヌ	ノジャン・シュル・マルヌ & ジョアンヴィル・ル・ポン	ジャン・クリストフ・ロラ
ハンドボール	2024年7月21日	ヴァル・ド・マルヌ	クレテイユ	マチュー・デ・シリア
ラグビー	2024年7月22日	エソンヌ	マルクシス - 国立ラグビーセンター	ジャン・シャルル・マスケッティ
サッカー	2024年7月23日	イヴリーヌ	クレールフォンテーヌ - 国立サッカーセンター
ゴルフ	2024年7月23日	イヴリーヌ	ゴルフ・ナショナル・ド・ギュイヤンクール	パトリシア・ムニエル・レブー
馬術	2024年7月24日	オー・ド・セーヌ	マルヌ・ラ・コケットハラ・ド・ジャルディ	ロジェ・イヴ・ボスト
テコンドー	2024年7月24日	オー・ド・セーヌ	ジュヌヴィリエ	パスカル・ジャンティ
ボクシング	2024年7月25日	セーヌ・サン・ドニ	オーベルヴィリエ	サイド・ベナジェム
ダンス	2024年7月25日	セーヌ・サン・ドニ	バニョレ	パスカル・ブレーズ・オンジー

ユニークなチームリレー

ボルドーとブロワの町をスケートボードで駆け抜ける24人のスケートボーダーのように、チームリレーは観客を驚かせることだろう。シストロンの岩はクライミング連盟の新たな競技場になり、コンピエーニュ宮殿公園はアーチェリー連盟のターゲットになり、またトロワとバニョレの町は野外ダンスフロアとなるだろう。ラスコー4洞窟でのフェンシングのチームリレーやギュイヤンクールでゴルファーたちが披露するショーも見応えがありそうだ。

壮大なるチームリレー

チームリレーは、サイクリングのチームリレーが行われるモン・サン・ミシェルのような特別な場所が使われる。オマハビーチは、馬術チームリレーに壮大な背景を提供するだろう。レ・サーブル・ドロンヌとグロッサンは、セーリングチームリレーの絶景の舞台となる。サーフィンチームリレーは、バスク海岸のビアリッツで最初のチームリレー、フィニステール県のラ・トルシェで2つ目、そしてタヒチ・サーフィン連盟が実施するタヒチ・チョープーで3つ目のリレーが予定されており、とても壮大なスケールになるに違いない。

パラリンピックスポーツに光を当てるチームリレー

パリ2024のビジョンにしたがって、チームリレーはオリンピック聖火リレーを通してパラリンピック競技を広める活動を行う。ヴァール県サン・ラファエルとモルビアン県ロリアンで2つのパラスポーツリレーが実施される。また、ロアンヌとシャロン・アン・シャンパーニュでは、2つのアダプティブ・スポーツ（障がいのある人のスポーツ）のリレーが計画されている。各連盟も、各々のチームリレーでパラスポーツの紹介に取り組む。フランスホッケー連盟は、ボルドーとアミアンの中心部に2つのパラホッケー場を設置し、フランスバドミントン連盟はパラスポーツを紹介するシナリオを考案する予定だ。

パラリンピック聖火リレー：チームリレー

聖火リレーの中心にパラスポーツのアイデンティティを

パラリンピック聖火リレーでは、フランス・パラリンピック・スポーツ委員会（CPSF）のサポートのもと、パラリンピック・ムーブメントに関連するテーマを持つ6つのチームリレーが実施される。

「パラリンピック・ムーブメント・ボランティア」リレー：パラリンピック連盟のボランティアから構成
「若いパラアスリート」リレー：フランスのパラリンピックチームの将来を担う若手選手から構成
「元パラリンピアン」リレー：これまでのスポーツ界への貢献を称賛するリレーが2つ
「革新的な活動」リレー：CPSFの展開するインパクト2024などのプログラムのような革新的な活動を提案・展開している人々や組織を紹介
「団体と介護者」リレー：障がいは個人の生活だけでなく、家族の生活も一変させるかもしれない。このリレーは、障がいのある人々のために尽力する人々や、介護者の権利を推進するために非営利団体で日々働く人々から構成

パリ2024は、これらのチームリレーが全てのスポーツファンにとって必見のイベントとなることを期待している。各チームリレーは、誰もが楽しめるショーとして企画されている。観客は、チームリレーを通じて、さまざまな交流や興奮、スポーツの喜びのひとときを共に楽しむことができる。チームリレーによって、スポーツ界やオリンピック・パラリンピックにとって非常に大切な共有精神とチームスピリットの価値が体現されるだろう。