小野寺吟雲「ドバイの街並みも見える楽しいコース」/WST: ドバイ・ストリート2024

執筆者 Chiaki Nishimura
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Onodera Ginwoo
写真: Alex Morean

スケートボード・ストリートの国際大会「WST: ドバイ・ストリート2024」は3月8日に男子準々決勝を迎える。その舞台には、シード選手の白井空良、小野寺吟雲らが加わり、選手たちが技をぶつけ合う。

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スケートボード・ストリートのオリンピック予選第6戦「WST: ドバイ・ストリート2024」が、男女それぞれの予選を終え、世界ランキング上位シード選手らが加わっての準々決勝が3月8日に始まる。

シード選手の公式練習3日目を迎えた3月7日、練習後にOlympics.comのインタビューに応えた小野寺吟雲(ぎんう)は、「3日間滑ってみて、すごく楽しかったです」とコースの感想を語った。

アラブ首長国連邦ドバイのドバイハーバーに特設された今大会のコースの隣には、ボートが停泊する入り江があり、時にスカイダイビングを楽しむ人々も見受けられる。また東側では、高層ビルがそびえ立ちドバイの特徴的なスカイラインを生み出している。

2月に14歳を迎えたばかりの小野寺は、こうした雰囲気にも触れ「ドバイの街並みとか、いろんな景色とか見えるし、楽しいパークだし、きれいだなって思います」と声を弾ませた。

特設されたスケートパークに関しては、「面白いコース」とした上で、「難しいところもあるから、そこも練習してできるように頑張りたい」と続けた。

アラブ首長国連邦ではドバイの隣町シャルジャで2023年2月にもオリンピック予選をかねた大会が開かれており、初出場となったその大会小野寺は銅メダルを獲得し、審査員など関係者をはじめ世界各地のファンを驚かせた。昨年は国際大会のために海外を転戦して存在感を示し、国内では日本選手権で2連覇を達成。スケートボードを通じてさまざまな経験を重ねていったことは想像にかたくない。

世界各地のスケーターとの交流もますます深めている様子で、ストリートの大会の直前に行われたパークの大会では、表彰式を終えた優勝者のダニー・レオン(スペイン)が観客席の最前列にいた小野寺を見つけると、駆け上がってハグをしたり、ストリートの会場では選手らと一緒に座って笑い合ったりする様子が見受けられる。

この1年間の変化について小野寺は「友達もたくさん増えた」と目を輝かせ、「あとは体重とか身長が伸びたりしています。それが結構結構大きい違いです」と笑顔を見せた。

「WST: ドバイ・ストリート2024」は3月8日に準々決勝が行われ、9日に準決勝、10日に決勝が続く。

小野寺は、「今回の大会の目標は、楽しく滑って、全力で自分のスタイルで勝ちたいと思います」と力強く語った。