【パリ2024パラリンピック3日目】50m自由形で木村敬一が自己ベストを更新して金! 100m背泳ぎでは窪田幸太が銀メダル!
パリ2024パラリンピック競技3日目を迎えた8月31日、前日に続きパラ水泳で日本勢の活躍が目立ち、木村敬一がロンドン2012パラリンピックから続く4大会連続のメダル獲得、2大会連続出場の窪田幸太が初のメダルに輝いた。
パラ水泳の男子400m自由形(S13)では、地元フランスのポルタル兄弟がともに決勝に出場し、兄で22歳のアリュが2着、弟で17歳のキリアンが3着で、兄弟での銀銅メダル獲得で会場を沸かせた。アリュは今大会3つ目のメダル獲得となったほか、キリアンは決勝で4分05秒99を記録し、これがS12のパラリンピック新記録となった。
大会3日目の出来事を振り返ろう。
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全盲のスイマー木村敬一が通算9個目のメダル! パラリンピック3日目ハイライト
5大会連続出場の木村敬一が自身通算9個目のメダルを獲得、今大会では日本勢2人目の金メダルに輝いた。
男子50m自由形(S11)決勝の選手紹介で名前を呼ばれた木村は、深々とお辞儀をして入場。6レーンでレースに挑むと、序盤から先頭に立ちそのまま泳ぎ切ってフィニッシュ。優勝を告げられると、右手を突き上げて「よっしゃー」と叫び、2度飛び上がって喜びを表現した。レース後のインタビューでは、「すごく緊張しました。何回出ても緊張するものはしますし、その度合いが下がっていくことはない」と話した上で「自分の闘争心がまだまだあるのがわかってすごく嬉しいです」と競技者としての喜びを語った。
木村は1990年生まれ、滋賀県出身の33歳。2歳のときに先天性疾患による網膜剥離で全盲になり、小学生の頃に水泳を始めた。2度目のパラリンピック出場となったロンドン2012では100m平泳ぎなどで2つのメダルを獲得。リオ2016、東京2020でもメダルに輝き、東京2020では100mバタフライで自身初の金メダルを獲得した。
日本代表メダル獲得選手、パラリンピック3日目
パラ水泳
- 窪田幸太、男子100m背泳ぎ(S8)…銀メダル🥈
- 木村敬一、男子50m自由形(S11)…金メダル🥇
そのほか8月31日の主な結果、パリ2024パラリンピック
男子100m背泳ぎ(S8)に出場した24歳の窪田幸太が、1着となった東京2020銀メダリストのイニゴ・リョピスサンス(スペイン)に続いて2着となり銀メダルを獲得。50mのターンを2番手で折り返した窪田は、後半の序盤までリョピスサンスに食らいついたが徐々に距離を離され、1秒45差の1分07秒03となった。
東京大会を5着で終えた窪田はパリで表彰台にたどり着いたものの、レース後には悔しさをのぞかせ、「世界選手権も同じようなレースの形で負けてしまっていたので、なんとか勝ちたいなというところではあったんですけど、タイムもそうですけど、そこが一番悔しいところかなと思います」と語った。
また、各種目がクライマックスに近づいているパラバドミントンでは、全種目で予選ラウンドが終了し、準々決勝、準決勝進出を決めた選手が出そろった。中でも東京2020で男子シングルス(WH2)の金メダリスト梶原大暉は、同種目の予選ラウンドで2勝目をあげて準決勝進出、また、男子シングルス(SL3)の藤原大輔は東京大会で4位となった同種目の予選ラウンドを2勝1敗の2位通過し、準決勝進出を決めた。ともに準決勝は9月1日に予定されている。
ボッチャでも個人種目が終盤を迎え、女子個人(BC3)の準々決勝で遠藤裕美がクロアチアのドラ・バシッチを相手に7-0で快勝をおさめて翌日の準決勝に駒を進めてメダル確定まであと1歩に迫った。
さらに、金メダルを目指す車いすラグビー日本代表は予選最終戦を迎え、カナダ代表と対戦。第2ピリオドを25-25の同点で終えた両者の攻防は後半にも続き、激しいぶつかり合いの末に最終的に50-46で日本代表が勝利した。日本代表はグループ首位で準決勝進出を決め、9月1日の準決勝でオーストラリアと対戦する。
すべての結果はこちら。
【ハイライト動画で見る】車いすラグビー予選ラウンド最終戦、カナダ代表vs日本代表
試合全体のリプレイはこちらから視聴可能。
パリ2024パラリンピック、競技日程・スケジュール
パリ2024パラリンピックの全競技日程は、こちらで確認可能。
パリ2024パラリンピック、放送予定・ライブ配信情報
日本ではNHK、JCOMなどで、中継、ライブ・ハイライト・アーカイブ配信が予定されている。また、パラリンピックYouTubeチャンネル、国際パラリンピック委員会ウェブサイト、Olympics.comで配信される(一部見られない地域もある)。
パリ2024パラリンピック、毎日のハイライト
8月29日 競技1日目|8月30日 競技2日目|8月31日 競技3日目