マクロン仏大統領とパリ2024エスタンゲ会長が選手村を開設

執筆者 Marion Theissen
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France President Emmanuel Macron at the inauguration of Paris 2024 Athlete Village
写真: Olympics.com

フランスのエマニュエル・マクロン大統領とパリ2024大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、オリンピック金メダリストのマリー・ジョゼ・ペレクさんとブライム・アスロウムさんとともにオリンピック・パラリンピック選手村の開設式に出席した。選手村には、82棟の建物の中に3,000戸の宿泊施設と14,250台のベッドが収納されるという。ここでは、この夏、光の都パリに滞在する選手の拠点となる選手村について知っておきたいことを挙げた。

多くの選手が、オリンピック・パラリンピック競技大会中に滞在するパリの選手村に高い関心を示している。

2月29日に開設式が行われ、今後、オリンピック(7月26日~8月11日)およびパラリンピック(8月28日~9月8日)開幕に先駆け、7月12日、最初の選手がメインストリート、建物、ベッドルームに入ることになる。

大会期間中、世界中からの15,000人の選手がパリ2024の選手村に居住する。選手村は、パリ北部のサン・ドニ、サン・トゥアン・シュル・セーヌ、リル・サン・ドニの間セーヌ川の河岸に位置しており、スタッド・ド・フランスから2kmの距離にある。

「私たちは、そして私は、みなさんが予算内で時間通りに行ったこの仕事を誇りに思っています」とマクロン大統領は選手村の落成に関わった人々にロイターを通じて語りかけた。

「選手たちは最高の状態で競技を行うことができ、みなさんはこの地域の住民の生活をよくすることに貢献しました。みなさんは、新しい歴史を刻む冒険の一員です」

「(2019年4月の火災から)ノートルダム大聖堂の再建を進める中、時間通りに予算内で終えられたことは何よりも素晴らしい」と彼は付け加えた。

「私たちは、ここに世界を歓迎します。ここはフランスの最高の姿を示す場所となります」とパリ2024大会組織委員会トニー・エスタンゲ会長は話した。

「私たちは感動に満ちており、200の代表選手団、10,000人のオリンピック選手、5,000人のパラリンピック選手が滞在する選手村の様子がどのように変わっていくのかを見ることを楽しみにしています」

次世代に継承されるレガシーとしてのコンセプトに基づく選手村では、5つの居住区域を中心にオリンピックとパラリンピック競技大会に出場する選手に必要なすべてのサービスが提供される。

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パリ2024選手村:最適な居住区域

各宿泊施設には、1部屋から4部屋のベッドルームがあり、バスルーム、リビングが標準装備されている。各建物内で、選手たちはハウスキーピング、ランドリー、居住者センターや多宗教センターなどを利用することができる。

パラリンピック競技大会閉幕後、2~8人の選手が利用した各宿泊施設はパリ市に返還されることになっている。

選手村では、選手たちのさまざまな食事ニーズに応じるため、施設内のレストランと幅広いケータリングサービスが用意される。メインレストランは3,200席を備え、毎日24時間営業となっている。

選手村の特徴や機能はこれだけではない。メダル獲得を目指す選手が最高の状態で競技できるように、選手村には7つのトレーニング施設、総合クリニック、ビレッジクラブが用意されている。

選手村の開設式には、フランスのスポーツ界のスター選手も出席した。その中には、シドニー2000のボクシングライトフライ級で金メダルを獲得したブライム・アスロウムさん、柔道家のオレリアン・ディエスさん、そして陸上競技で3度のオリンピック金メダリストであるマリー・ジョゼ・ペレクさんがいた。

アスロウムさんは、オリンピックでの思い出を振り返りながら、「選手村は、選手が最初に訪れる場所であり、どの選手も記憶に残り続けます」と話した。

ディエスさんは、「この重要な日にここにいられることは大きな喜びです」と語った。彼は、パリ2024の柔道-100kg級でフランス代表に内定しており、また、選手村のある同じ地区で育った。「今から数か月後、選手村が私たちの家になることによって、この地域が変化していくのを見ることは素晴らしいです。それと同じように、私の心の中でオリンピックのイメージが形作られていきます」と述べた。

ペレクさんは、選手村の場所が競技する選手にとって重要であることについて説明した。「80%の競技が選手村から10km以内で行われるというのは驚くべきことです」と彼女は語った。

数字で見るパリ2024選手村

パリ2024選手村で提供される施設・サービス:

  • 居住建物82棟
  • 鍵45,000個
  • 宿泊施設3,000戸
  • 7,200部屋
  • ベッド14,250台(オリンピック開催時)
  • ベッド9,000台(パラリンピック開催時)
  • 毛布14,250枚、ベッドサイドテーブル、読書灯など
  • 扇風機8,200台
  • ソファ5,535台
  • 乾燥ラック7,600台
  • 棚1,681台
  • 椅子10,879台
  • メインレストラン3,200座席
  • 1日に提供される食事40,000食

上空から見下ろした選手村/屋上の太陽光パネルが地域の電力需要に貢献

写真: Drone Press/Sennse

パリ2024選手村の日程

パリ2024選手村の主な日程を確認しよう。

  • 7月12日:オリンピック競技大会に先駆け、選手村がプレ開村
  • 7月18日:オリンピック競技大会の選手村が開村
  • 8月13日:オリンピック競技大会の選手村が閉村
  • 8月14日~17日:オリンピックからパラリンピック競技大会へ移行
  • 8月18日:パラリンピック競技大会に先駆け、選手村がプレ開村
  • 8月21日:パラリンピック競技大会の選手村が開村
  • 9月10日:パラリンピック競技大会の選手村が閉村
  • 11月1日:選手村が市民のためにパリ市に返還される