バスケ女子日本代表、パリ2024出場枠獲得! カナダ代表を撃破/オリンピック世界最終予選

執筆者 Chiaki Nishimura
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FIBA Japan vs Canada
写真: fiba.basketball

「死のグループ」と呼ばれた女子バスケットボール世界最終予選のハンガリー大会。最終日となった2月11日、日本代表はカナダ代表を下してグループ2勝1敗とし、パリ2024出場枠を獲得した。

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一瞬の隙も許されない緊迫の40分を終え、「走り勝つシューター軍団」女子日本代表がついにパリ2024オリンピック出場枠を確保した!

世界4カ国で行われている女子バスケットボール世界最終予選。カナダ代表、スペイン代表、ハンガリー代表と同じグループで戦った世界ランキング9位の日本代表「AKATSUKI JAPAN」は、2月11日に同5位のカナダ代表と第3戦を戦い、86-82でカナダ代表を撃破した。

この結果により、日本代表はグループ2勝1敗となり、パリ2024オリンピック出場枠を獲得した。

なお、オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。

パリ2024オリンピック出場枠を獲得したバスケットボール女子日本代表=2024年2月11日、ハンガリー・ショプロン世界最終予選

写真: fiba.basketball

ハンガリー・ショプロンで現地時間午後3時に始まった日本代表対カナダ代表の一戦。グループ1勝1敗で互いに勝てばオリンピック出場枠を確保できるというこの一戦は、第1クォーター開始早々から、予想された通りのシーソーゲームが繰り広げられた。

髙田真希、山本麻衣、林咲希(さき)宮崎早織赤穂ひまわりのスターティングメンバーで挑んだ日本代表は、宮崎がディフェンスをものともしないドライブでレイアップシュートを決めて攻めの姿勢を示したかと思えば、カナダ代表が191cmのナタリー・アコンワを中心に得点を重ねるなど、第1クォーターを20-20で終えた。

第2クォーターでは、日本代表は馬瓜エブリンが存在感を発揮する。この試合で日本代表チーム初の3ポイントを決めるなどし、日本代表は一時は9点リードとする。しかし、カナダ代表が流れをそのまま日本に譲ることはなく、193cmのケーラ・アレクサンダーらが得点を重ね、日本代表4点リードの50-46で前半を終えた。

第3クォーターの開始直後には、カナダ代表が6連続ポイントで日本代表は2点リードを許すも、馬瓜ステファニーや山本のシュートで同点に。しかしその後も日本が5点リードすればカナダがそれを返すなどして、日本代表3点リード(70-67)で最終クォーターを迎えた。

最後の10分は宮崎のレイアップシュートでスタート。馬瓜エブリンの3ポイントなどで一時6点差に広げると、カナダ代表もしつこくボールを追いかけ、バスケットカウントなどで1点差に迫る。パリ2024出場枠獲得という目標を掲げるのはどちらも同じ。それゆえにかかるプレッシャーも両者変わらない。残り40秒で日本が83-80とリードする中、山本がこぼれ球を拾って2点追加して85-80。直後にカナダ代表が2点返すものの、山本がさらにフリースローを決めて86-82。残り17秒を両者走り抜き、激闘が終了した。

山本麻衣「全員でつないで、全員で戦えた」

試合後の記者会見に出席した山本は、「自分たちの手でオリンピック出場を決められたことをすごく嬉しく思います。今日の試合は全員でつないで、全員で戦えてこういう結果が得られたので本当に嬉しいです」と喜びを語った。

恩塚亨ヘッドコーチは、「カナダは素晴らしいチームで、個々のスキル、フィジカルが非常に高いチームで、タフなゲームだった。私たちはチームで戦い抜くということを40分間やり通せたことが勝利の要因だと思います」と語った。