橋本大輝、4連覇達成! 「1番の目標はパリで金メダルをとること」全日本体操個人総合選手権2024
執筆者 Yukifumi Tanaka / 田中幸文1 分|
開幕まで3ヶ月余りに迫るパリ2024体操の日本代表選考競技会のひとつに位置付けられている第78回全日本体操個人総合選手権が高崎アリーナ(群馬県高崎市)にて行われ、大会最終日の4月14日には男子決勝を実施した。
この日行われた男子の決勝には、予選(12日)で30位までに入った選手にくわえて、各種目別枠からの34名、合計64名が出場した。
東京2020でオリンピックチャピオンに輝き、また世界体操選手権大会においても2連覇を達成したことから、唯一体操競技のパリ2024日本代表に内定している橋本大輝が、決勝の後半2種目では「腕が攣っていた」と打ち明けながらも、予選に続いて圧倒的なパフォーマンスを披露。橋本は、予選と決勝の両方で全体トップのスコアを叩き出し、合計スコア176.164で完全優勝を果たし、大会4連覇を達成した。これは、2017年に内村航平さんが打ち立てた10連覇以来の快挙となる。
また、2位には合計スコア172.264の岡慎之助、3位には合計スコア171.596を記録したTokyo2020で2つのメダルを獲得している萱和磨が入った。
試合後の橋本のコメントは、以下の通り。
「自信をもってパリに行けるように」
「(大会に向けて)あんまり連覇のことには触れないで、試合の内容を重視したかったのですけど、2日間通し切る練習をやっていなかったので、(心配していた通り試合中に)課題と思っていたところが本当に出てしまった。(全体的な)仕上がりに関しては、自信をもってもいいのかなと思います」
「(今後の課題は)平行棒と鉄棒かなと思っている。体力面が1番心配で、そこが(今大会で)出てしまったことが1番の課題と思っている。(5月の)NHK杯までに修正できれば、89点を取れるのかなと思います」
「2日間演技して、安定性も高まってきましたし、やりきる力っていうのは少しずつ身についてきたとは思うんですけど、ここで満足してはいけない。1番の目標はパリで金メダルをとることなので、そこに向けて自分が何をするべきなのかっていうのを、あとで映像を振り返って、客観的に意識できるポイントがあれば、さらに重点的にやっていきたいと思います」
「NHK杯もあまり連覇のことは考えずに、しっかり2日間試合をやりきりたい。 NHK杯は、パリの前の最後の試合になるので、自信をもってパリに行けるようにしていきたい」
このほか、13日に行われた女子の決勝では、宮田笙子が大会初優勝を飾っている。
パリ2024体操競技の日本代表は、今大会の成績と5月に同会場にて行われる第63回NHK杯での成績に基づいて選出される。
なお、オリンピック代表選手に関しては、各国内オリンピック委員会(NOC:日本の場合、日本オリンピック委員会/JOCを指す)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
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