オリンピックメダルを逃した卓球男子のエース張本智和「デジャヴでなければ」

執筆者 Yukifumi Tanaka / 田中幸文
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Felix Lebrun of Team France and Tomokazu Harimoto of Team Japan shake hands after the Men's Team Bronze Medal match between Team France and Team Japan on day fourteen of the Olympic Games Paris 2024 at South Paris Arena on August 09, 2024 in Paris, France. 
写真: 2024 Getty Images

パリ2024オリンピックの卓球は現地時間8月9日、パリ南アリーナ4において男子団体3位決定戦が行われ、日本は開催国代表のフランスと対戦し、フルマッチの末2−3で惜敗し、オリンピックメダルを逃した。

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「これがスポーツの素晴らしさだと思います」

日本男子のエースであり、日本卓球界の中心的人物のひとりでもある張本智和は、試合後にOIS(Olympic Information Service)のインタビューに応じ、第2試合でパリ2024男子シングルス銅メダルに輝くフェリックス・ルブランと対戦し、フルゲームの末に2-3で敗れた場面について振り返った。

張本のコメントは、以下の通り。(英語からの日本語訳)

「これがデジャヴ(=既視感)でなければって」
「この試合中、何度も1点差の場面がありました。点差が小さいと、すごくフラストレーションが溜まります。でも、笑って状況を変えるしかないと」
「95%の自分のベストパフォーマンスは出せたと思います。でも、それ以上には行き着けなかった」

- パリ2024では、メダルなしに終わりました。

「今回の経験で、メダルの価値を改めて実感させられましたし、同時に自分の弱さも感じました」
「勝ち負けだけでは、自分がどれだけハードワークしてきたかを評価できません。そんな単純なことではないです。僕にはまだまだ、やるべきことがあります」
「今日の試合は、本当にハラハラする内容でした。この先、忘れることはないでしょう。これがスポーツの素晴らしさだと思います。残念な結果の選手もいれば、一方で喜びに溢れた選手もいる。僕が過去の試合で破ってきた選手のことを思うと、きっと今、僕が抱いているのと同じ感情をもっていたんだろうと実感しています」