日本、フランスに敗れメダル逃す…パリ2024卓球 男子団体3位決定戦
パリ2024オリンピックの卓球は現地時間8月9日、パリ南アリーナ4において男子団体3位決定戦を行った。
張本智和、戸上隼輔、篠塚大登の3名から成る日本は、パリ2024開催国代表のフランスと銅メダルをかけて激突した。フランスチームは、パリ2024卓球男子シングルスで史上最年少のオリンピック銅メダリストに輝いたフェリックス・ルブランと、その兄アレクシス・ルブランにくわえて、シモン・ゴジの3名で構成される。
第1試合のダブルスには、戸上と篠塚がペアを組んで出場し、アレクシス・ルブラン/シモン・ゴジと対戦。完全アウェイの中、日本はリズムをなかなか掴めず、第1、第2ゲームを連続で落としてしまう。第3ゲームこそ奪ったものの、第4ゲームでも、相手ペアの勢いを止めることができず、ゲームカウント1-3(5-11, 7-11, 11-5, 6-11)で最初のマッチを落としてしまう。
つづく第2試合は、張本とフェリックス・ルブランのシングルス対決。アウェイの空気の中、緩急をつけたプレーで張本が第1ゲームの接戦(13-11)を奪うと、今度はホームアドバンテージを活かしたルブランが4-11で奪い返す。シーソーゲームの様相は、フルゲームにまでもつれ込む熱戦となり、最後は10-12でオリンピックメダリストのレブロンが張本を下し、ゲームカウント2-3(13-11, 4-11, 11-9, 6-11, 10-12)として、2つ目のマッチカウントをフランスが手にして、銅メダルに王手をかける。
第3試合、後のない日本は戸上がコートに送られ、アレクシス・ルブランと対決する。第1、第2ゲームの接戦を奪った戸上は、第3ゲームこそ相手に許したものの、第4ゲームできっちり奪い返し、ゲームカウント3-1(11-8, 11-9, 9-11, 11-9)でメダル獲得の望みをつなぐ。
第4試合には、ふたたび張本が登場し、ゴジと対戦する。互角の争いを見せる両雄は、第1、第2ゲームを3点差で分け与えると、張本が第3ゲームを奪い、ゴジを追い詰める。そのゴジは、第4ゲームで張本に食らいつく粘りのプレーでデュースに並ぶも、最後は張本が振り切り、ゲームカウント3-1(11-8, 8-11, 11-8, 14-12)で日本が勝利し、フルマッチに持ち込んだ。
そして、運命の最終第5試合には、パリ2024オリンピック初出場の篠塚がオリンピックメダリストのフェリックス・ルブランと対戦。NIPPONコールも響き渡る中、篠原は第1、第2ゲームを連続で奪われ、追い詰められる。第3ゲームでは、12−12の同点に並ぶ意地のプレーを見せ、会場の緊張と興奮は急上昇。最後は、篠原が2点連取して、14−12で奪い返す。第4ゲーム、序盤はリードする篠塚だったが、ルブロンがじわじわとポイントを重ね、9-9の同点に並ばれる。しかし、篠原も攻撃の姿勢を崩さず、何度もデュースに並ぶも、最後は11-13で力尽き、ゲームカウント1−3(7-11, 7-11, 14-12, 11-13)で敗れた。最終的に、マッチカウント2-3で日本はフランスに敗れ、団体戦のオリンピックメダルを逃した。
パリ2024卓球男子団体の決勝はパリ時間9日15時より行われ、中華人民共和国とスウェーデンが金メダルをかけて争う。