卓球・早田ひな、怪我を乗り越え掴んだ銅メダル 動画で振り返ろう! パリ2024女子シングルス
執筆者 Chiaki Nishimura1 分|
パリ2024オリンピックで日本女子卓球のエース早田ひなは、目標としていた金メダルには届かなかったものの、「金メダルより価値がある」と誇れる経験を得て女子シングルスで銅メダルを獲得した。
3年前の東京2020ではリザーブ(補欠)としてチームに帯同し、パリではエースとして混合ダブルス、女子シングルス、女子団体戦に出場。3年間の成長をぶつける舞台となったが、混合ダブルスでは初戦で敗退し、女子シングルスでは準決勝の前日に利き腕である左手を負傷した。準決勝の相手は世界ランキング1位で早田と同じ2000年生まれのスン・インシャ(孫穎莎/中華人民共和国)。コンディション万全な状態でも難しい中国の猛者を相手に、早田はストレート負けを喫し、3位決定戦に回ることとなった。
怪我の具合は多くの人が想像した以上に早田を苦しめ、ひとりでは入浴や髪を乾かすこともままならない状態だったが、周囲の手厚いサポートを受け、早田は3位決定戦の舞台に立った。対するは大韓民国の20歳、シン・ユビン。勝利をつかむべく懸命にラケットを振った早田は、シンと白熱のラリーを繰り広げ、ゲームカウント4-2で勝利をおさめ歓喜の涙を流した。
試合後、「朝の4時までケアしてもらったりとか、みんなが体力や睡眠を削ってでも私に時間を使ってくれた」とサポートのありがたみを実感し、「そういう意味では、金メダルを取るよりも銅メダルを取ることのほうが私にとっては価値があるかな」と感謝。「試合をしているときはとにかく楽しくて、卓球ができる幸せを感じた」と喜びを語った。
早田ひなが怪我を乗り越えて掴んだ銅メダル。3位決定戦の模様をハイライト動画で振り返ろう。
【ハイライト動画】早田ひな対シン・ユビン/パリ2024 卓球女子シングルス3位決定戦