女子マラソン・前田穂南が右大腿骨疲労骨折により欠場|パリ2024

執筆者 Olympics.com
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写真: 2021 Getty Images

日本陸上競技連盟(JAAF)は8月10日、パリ2024オリンピック女子マラソンに出場を予定していた日本記録保持者・前田穂南が右大腿骨疲労骨折のため欠場することを発表した。補欠選手との入れ替えは行わない。

JAAFは右大腿骨疲労骨折判明に至る経緯を説明。前田は7月31日の練習において右大腿部付け根付近に張りを覚えたが、強い痛みでなかったため調整しながら本番に向けた練習を続けていた。チームドクターに連絡をとりながらの練習を行い、診察や画像検査は選手村入村のタイミングで行うこととした。

8月6日にチームドクターの診断とレントゲン検査、8月7日にエコー検査を実施したが、大きな所見は確認されず。引き続き様子を見ながら調整練習を実施。しかしその後も症状が改善されないことから8月9日にMRI検査を行い、大腿骨近位に信号変化が認められ、右大腿骨疲労骨折と診断された。

チーム、コーチ、選手と話し合い、この状態でマラソンに出場することは今後の選手生命にも関わる重大な問題であるため、連盟として欠場を判断したとのこと。なお、補欠解除指定日(8月2日)時点で前田は本番に向けた調整練習を行っており、同日に補欠解除。そのため、補欠選手との入れ替えは行わないことも併せて発表された。

パリ2024女子マラソンは、現地時間8月11日8時(日本時間11日15時)スタート。日本からは鈴木優花と一山麻緒が出場する。