北口榛花がやり投げで女子フィールド種目史上初の金メダル!丨パリ2024・陸上競技 やり投げ

執筆者 Masaki Chiba / 千葉正樹
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kitaguchi Haruka javelin throw athletics
写真: 2024 Getty Images

現地時間8月10日、パリ2024オリンピック陸上競技、会場のスタッド・ド・フランスでは女子やり投げ決勝が行われた。日本からは北口榛花、上田百寧の2名が決勝に挑んだ。

北口は1投目でシーズンベストの65.80mを記録。上田は59.57mとなり、1回目の投てきを終えた段階で、唯一65m台をマークした北口がトップとなる。上田はこの時点で全体10位となった。

2回目の投てきでは、上田が自身シーズンベストの61.64mを記録も、3回目は60mに届かず。これで上田は上位8名に入れず、4回目の投てきに進むことができなかった。

北口は上位8名による4回目の投てきに進み、5度目のスローでは64.73m。最初の記録には及ばない状況となるも、他の選手が距離を伸ばせないことから、暫定首位の状態が続く。

最終投てきでもライバル勢は64mを超えることができず、結局1回目に記録した65.80mが最長となり、北口が金メダルを獲得した。

陸上競技の女子フィールド種目で日本人選手が金に輝くのは史上初のこと。

なお、61.64mの上田は10位となっている。

競技終了後、北口榛花はマイクの前で、頂点に立った喜びの気持ちを吐露している。

「嬉しいんですけど、嬉しいだけじゃ足りないくらい、言葉にできない気持ち。いまだにまだ実感が湧かないです」
「特にプレッシャーは感じてなくて、大会に来てからずっとオリンピックを楽しく過ごせていた。シーズン最初はうまくいかなくて、不安な部分があったままパリに臨んだので、誰かが信じてくれなかったら、ここに立てなかった」

最初の投てきでシーズンベストをマークし、それがそのまま金メダルの記録となった。

「いつもは6投目までのんびりしているんですけど、今日は他の選手もすごい選手ばかりなので、プレッシャーを掛けられるように1投目から行きたいと思っていた。だけど、あれだけ投げられたのなら、余力も欲しかった。夢の中では70mも投げられていたので。ちょっと悔しい部分もある」

頂点に立ったことで、北口は改めてトップで戦い続けることの気概を示している。

「大事な試合で勝ち続けることは簡単じゃない。それを続けられるように頑張っていきたい。今日出なかった(70m超えの)記録も、夢じゃなくて次は叶えられるように」

■日本代表選手

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