パリ2024オリンピック・パラリンピック、トライアスロンのルート発表 パリ中心部で実施!

執筆者 Nicolas Kohlhuber
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パリ2024は、フランスの首都パリの最も美しい場所でオリンピック競技を実施するという目標に向けて、アレクサンドル3世橋を発着地とするオリンピック・トライアスロンおよびパラトライアスロン競技のルートを公開した。

パリ2024は4月27日(木)、オリンピック・パラリンピックのトライアスロン競技のルートを公開した。

パリ2024オリンピックのトライアスロン個人種目は、2024年7月30日、31日の現地時間午前8時(日本時間午後3時)にスタートする。東京2020オリンピックではクリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー)とフローラ・ダフィー(バミューダ)が優勝。パリ大会ではオリンピック出場権を獲得した男女それぞれ55人のトライアスリートが金メダル獲得を目指す。

パリ2024組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、「パリ2024では、シドニー2000オリンピックで初めて実施されて以来、オリンピック競技として人気を博しているトライアスロンを大きく取り上げたいと考えています。そのため、トライアスロンとパラトライアスロンのコースに関して特別に配慮し、街の中心部の最も美しいモニュメントの麓で実施することにしました」と説明する。

選手たちはアレクサンドル3世橋の下に設けられた浮桟橋(ポンツーン)からスタートし、セーヌ川を1.5km(1周目910m、2周目590m)泳いだ後、32段の階段を上ってアレクサンドル3世橋の上のトランジションエリアに到着する。

シャンゼリゼ通りを自転車で駆け抜ける

トランジションエリアでバイク(自転車)に移行した選手たちは、ウィンストン・チャーチル通りを抜けて、グラン・パレ、プチ・パレを通り、世界で最も美しいとされる通りのひとつシャンゼリゼ通りやモンテーニュ通りを経て、セーヌ川にかかるアンヴァリッド橋を渡ってオルセー通りに向かうと、その後、サンジェルマン大通り、バク通り、アナトール・フランス通り、オルセー通りを経て、セーヌ河畔に戻る。距離は40km(5.715km×7周)となる。

石畳の道路などが含まれたバイクコースを7周駆け抜けたトライアスリートは、再びトランジションエリアに到着すると、今度はラン(長距離走)に臨む。パリの中心部に設けられたコース10km(2.5km×4周)を走り、1,000人の観客が待つアレクサンドル3世橋でゴールを迎える。

ワールドトライアスロン会長のマリソル・カサード氏は「パリで開催されるトライアスロンとパラトライアスロンのコースは、トライアスロン愛好者が長年夢見てきたものが詰まっています。アスリートたちは、『光の都』の中心を泳ぎ、バイクに乗り、走ります。この街の鼓動がレースのリズムに同調することでしょう」と語る。

2022年の世界選手権で優勝し、世界選手権混合リレーで2度優勝したレオ・ベルジェール(フランス)は、世界で最も象徴的な場所を通過するルートの発表を受け、喜びを語った。

「オリンピックに出場しながら観光できるのですから、かなり特別なものになるでしょう。セーヌ川の潮の流れや石畳の道では、最も強く、最も賢い人が勝つことになります。力強くバイクを漕いだり、できるだけ速く泳いだりするだけではなく、頭を使ってベストポジションを取らなければなりません」

また、オリンピック金メダルを2度獲得し、トライアスロンのレジェンドとして知られるアリスター・ブラウンリー(英国)はパリでのレース観戦を計画しており、今回のコースに大きな期待を寄せる。

「シドニー大会以来、素晴らしいトライアスロンのコースをいくつかみてきました。パリのコースは、それらに続く最高のものです。セーヌ川での水泳、シャンゼリゼでのバイクとラン、アレクサンドル3世橋でのフィニッシュなど、開催都市の中心で競技を実施し、都市の有名なランドマークを紹介しています。このような象徴的な場所で繰り広げられるレースを見るのが待ちきれません」

パリ2024パラリンピックもほとんど同じルートで実施

パラトライアスロン競技はオリンピック・トライアスロン競技とほとんど同じコースで行われる。

異なる点としては、最初のトランジションエリアがアレクサンドル3世橋ではなくセーヌ川の堤防で行われることや、カテゴリーによってスタート時間が異なるため、バイク(自転車)、ランが異なるルートで行われることなどがあげられる。

パリ2024のパラトライアスロン競技は、2024年9月1日、2日に予定され、6カテゴリーにわたる120人のパラトライアスリートたちが出場し、11組のメダルが授与される。

2023年8月17日から20日にかけて行われるパリ2024主催のテストイベントでは、3つのコースがテストされ、まったく同じ場所でリハーサルが行われる。

パリ2024トライアスロン競技の内容と日程

パリ2024オリンピック

【個人種目】スタンダードディスタンス:スイム1.5km、バイク40km、ラン10km

  • 男子:7月30日 8:00スタート(日本時間15:00)アレクサンドル3世橋

  • 女子:7月31日 8:00スタート(日本時間15:00)アレクサンドル3世橋

【混合リレー】スーパースプリントディスタンス:4選手(女子2、男子2)、スイム300m、バイク5.8km、ラン1.8km

  • 8月5日 8:00スタート(日本時間15:00)アレクサンドル3世橋

パリ2024パラリンピック

【個人種目】スプリントディスタンス

  • 男子・女子:PTS2、PTS5 カテゴリー 2024年9月1日 8:15スタート(日本時間15:15)アレクサンドル3世橋
  • 男子・女子:PTVI、PTWC – カテゴリー 2024年9月2日 8:15スタート(日本時間15:15)アレクサンドル3世橋