東京2020で「編み物王子」として注目を集めた飛込のトム・デイリーが銀メダル!パリ2024でも新作を完成!

執筆者 Risa Bellino
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写真: 2024 Getty Images

東京2020オリンピックの男子シンクロナイズドダイビング10m高飛込で金メダルを獲得しただけでなく、LGBTQ+の若者をサポートするメッセージを発信し、観客席で編み物をする姿が話題になったトム・デイリー(30、英国)。

パリ2024でも同種目で銀メダルを獲得し、5大会連続出場のオリンピックで5つ目のメダル(ロンドン2012銅、リオ2016銅、東京2020金、銅、パリ2024銀)を手に入れた。

パンデミックによる外出自粛期間中に、自宅でゆったりと過ごしながらリラックスできる新たな趣味として編み物を始め、そのスキルを上達させたデイリーは、2020年9月に、編み物専用のInstagramアカウントを開設し、自身のニット作品を公開している。

東京2020の大会期間中にはカーディガンを完成させ、後ろには英国旗、Team GBの文字、オリンピック・リングが編み込まれ、前には漢字で『東京』の文字が入った大作をSNSで披露し、人気を集めた。また、金メダル獲得後は、英国旗柄のメダルケースならぬ、メダルポーチを編み、さらに話題を呼んだ。

そんなデイリーは、パリ2024の開会式で英国選手団の旗手を務めると、パレードの船上で、同じく旗手を務めたヘレン・グローバー(ボート競技代表)と共にタイタニックのポーズを取り、またもSNSを盛り上げる。

そして翌日の会場練習後は、観客席でさっそくパリ大会での新作を編み始める様子が捉えられた。

東京2020では、「(オリンピックへの)プロセス全体を通して平常心でいられたのは、編み物や裁縫への愛のおかげです」と語ったデイリー。今大会でもそのメディテーション効果を発揮し、7月28日のシンクロナイズドダイビング10m高飛込で銀メダルを獲得。東京では実現できなかった、応援に駆け付けたパートナーと2人の息子たちと、その喜びを分かち合った。

そして、パリ大会での「編み物王子」新作が完成した!

前面にはエッフェル塔とパリ2024をかけたロゴ、背面はトムの苗字「DALEY」が編み込まれ、下の部分に4つの英国旗がちりばめられたデザインだ。袖には5大会連続出場の「5」の数字と、イニシャルの「TD」が入った青を基調にしたフランスカラーのセーターをSNSでお披露目した。

デイリーは、今大会で東京2020で銅メダルを獲得した個人種目の10m高飛込の出場はないが、彼と共に2大会連続メダルを獲得したノア・ウィリアムスやカイル・コタリが英国を代表し8月9日の予選、翌日の準決勝と決勝に出場する。

チームメイトを応援しながら、さらなる新作を作成するのか?にも注目が集まる。