オリンピック精神を象徴するチャンピオンズパークでは、毎日アスリートとファンの盛大なパーティが開催!/パリ2024オリンピック

執筆者 Nischal Schwager-Patel
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Paris 2024 medallists celebrate together at Champions Park
写真: Arturo Holmes/Getty Images

観客で埋め尽くされるパリ2024オリンピックの競技会場は、もはや見慣れた光景となった。何百万人ものファンを迎え入れてきたパリ2024の全ての会場では、世界のベストアスリートたちの激戦が日々繰り広げられ、私たちはそれらを目の当たりにしてきた。

たとえば、実際の競技ではないものの、私たちが目撃してきたアスリートたちが、熱狂的な雰囲気の中で音楽に奏でられ、再び私たちの目の前にドラマチックに現れるとしたら…

チャンピオンズパークは、そんなオリンピック体験を楽しみたい全てのファンにとって最高の機会となる。開会式が行われたエッフェル塔のふもとにあるトロカデロ広場で毎日開かれ、ファンや友人、家族が出会い、各競技でメダルを獲得した世界最高のアスリートたちが祝福される。

チャンピオンズパークは毎日がパーティ

パリ2024でメダルを獲得したアスリートたちに出会うために、ジネディーヌ・ジダン、ラファエル・ナダルらが開会式で歩いた道を通ってトロカデロ広場に集まろう。

8月5日(月)のこの日、トロカデロ広場に集まったメダリストの中では、柔道混合団体で優勝したフランスチームのテディ・リネールがファンに挨拶し、観客席はトリコロールのフランス国旗で埋め尽くされた。ファンたちはリネールといっしょに写真撮影を楽しんだ。

開催地フランスのファンは、彼らのヒーローたちを見て熱狂し、ファンお気に入りの音楽に合わせて一緒に踊った。金メダルを獲得した体操競技男子団体の杉野正尭(たかあき)もそのひとり。ローイングの女子クオドルプルスカルで金メダルを獲得した英国のハナ・スコット選手と踊る姿が印象的だった。

フランスが表彰台を独占した自転車BMXレーシングの金メダリスト、ジョリス・ドーデはレースで勝利した自転車をクールにこいで登場し、ファンを喜ばせた。

また、この日最も歓迎されたアスリートのひとりはテニスノバク・ジョコビッチだった。前日にローラン・ギャロスで行われた男子シングルス決勝で激闘を繰り広げ、初の金メダルを獲得したジョコビッチは、パリの太陽の下で数千人のファンに出迎えられ、自らの勝利の喜びをかみしめた。「オリンピックで勝つことはアスリートとして本望です」と、24回のグランドスラムチャンピオンは熱狂的なファンに向けて語りかけた。

パリ2024オリンピックで初めて開かれるチャンピオンズパーク

チャンピオンズパークは、7月29日から8月10日までの間、毎日、パリ2024のメダリストたちがエッフェル塔の前で13,000人のファンと集う場所。オリンピックでこのような祝典が開催されるのは初めてのことだ。チャンピオンズパークを訪れるファンは、アスリートに出会い祝福する機会となる。誰でも入場可能で、チケットは必要ない。

世界中のオリンピアンたちが同じステージでお互いを祝福し、お互いの成果を称賛する様子を目撃することができる。彼らがどのようにお互いを祝うのかとても興味深いはずだ。柔道のフランス代表チームや、英国とニュージーランドのローイング選手たちはステージで一緒に踊った。競技や言語の違いを超えたアスリート同士の交流にも一見の価値がある。

エッフェル塔のふもとトロカデロ広場で毎日開かれるチャンピオンズパーク

写真: Maja Hitij/Getty Images

パリの象徴的な場所でオリンピック精神を具現化

天気がよいならこれ以上に素晴らしい場所はないだろう。空に雲ひとつなく、輝くパリの太陽がアスリートたちを称賛する。アスリートたちが去った後も、ショーは続けられる。決勝戦のライブ放映や、アーティストによるパフォーマンス、さまざまな文化活動などが行われる。

チャンピオンズパークは、オリンピック精神を具現化しており、友情、団結、平和を象徴する場所となる。スポーツの名のもとに人々が集い、喜びや感動を共有することができる。

パリ2024はチャンピオンズパークのランウェイにつながり、そこに集うファンはアスリートを間近に見て、パリ2024の全てを感じることができるだろう。チャンピオンズパークでは、アスリート、家族や友人、ここを訪れる全ての人にとって、一生忘れられない最高の体験を楽しむことができるだろう。