東京2020オリンピック聖火リレーの軌跡~Hope Lights Our Way   希望の道を、つなごう。~

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2021年7月23日(金)に幕を下ろした東京2020オリンピック聖火リレー。47都道府県をつなぐ旅がスタートしたのは、2021年3月25日(木)の福島県。2011年サッカー女子W杯で優勝したなでしこジャパンのみなさんがグランドスタートランナーを務めた、復興のシンボル「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」から、全国を巡るリレーは始まりを告げました。

グランドスタートランナーを務めた、2011年サッカー女子W杯で優勝したなでしこジャパンのみなさん
グランドスタートランナーを務めた、2011年サッカー女子W杯で優勝したなでしこジャパンのみなさん

長野県では白馬村の白馬ジャンプ競技場など、長野1998オリンピックでも使われた会場をランナーのみなさんが巡りました。愛知県では金のシャチホコで有名な名古屋城、三重県では伊勢市の伊勢神宮など、各地の目玉スポットも回りました。三重県鳥羽市を走った海女の三橋まゆみさんは「海女のことを知ってほしかったし、十分に発信できたと思います」と走行後にコメントしました。

長野1998オリンピックでも使われた白馬ジャンプ競技場
長野1998オリンピックでも使われた白馬ジャンプ競技場

大阪府にて、夫婦で聖火ランナーを務めたのが内田昌詞さんと良子さん。166才272日という「マラソン夫婦完走合計年齢」のギネス記録を持つ2人は、あわせて171才で迎えた大阪府2日目でも笑顔で聖火を運びました。京都府2日目の点火セレモニーに参加した、美食に特化した観光タクシーを運行する岩間孝志さんは「コロナ禍で飲食業も大変ですが、オリンピックは一つの元気づけられる要素だと思います」と、この1年余り苦しんできた飲食業界への想いを馳せながら本大会への希望を語りました。

大阪府にて夫婦で聖火ランナーを務めた内田昌詞さん
大阪府にて夫婦で聖火ランナーを務めた内田昌詞さん
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笑顔でポーズ決めた内田良子さん(写真左)
笑顔でポーズ決めた内田良子さん(写真左)
飲食業界への想いを馳せながら希望を語った岩間孝志さん
飲食業界への想いを馳せながら希望を語った岩間孝志さん

長崎県長崎市の平和祈念公園では女優の石原さとみさんが走りました。たくさんの人々に話を聞いてきたという石原さんは「聖火リレーは勝ち負けはないですし、メダルをいただけるわけではないです。でも、その日のために目標を立てて踏ん張って乗り越えて、たった200mかもしれないですけど、この一歩にこんなに思いを込めたことは今までの人生の中でないと思うので、誇れる財産になりました」とコメント。平和を願う地である長崎から東京2020聖火リレー公式アンバサダーとして聖火リレーに彩りを加えました。

長崎から東京2020聖火リレー公式アンバサダーとして彩りを加えた石原さとみさん
長崎から東京2020聖火リレー公式アンバサダーとして彩りを加えた石原さとみさん

2021年6月16日(水)から6月21日(月)にかけて聖火がわたったのが岩手県と宮城県。陸前高田市の「奇跡の一本松」や、復興のシンボルである岩沼市の「千年希望の丘」など、2011年3月に起こった東日本大震災に関連した場所や市町村をランナーのみなさんが巡りました。宮城県1日目には東京2020オリンピックの公式アンバサダーを務めるサンドウィッチマンの2人が駆けつけ、伊達みきおさんは「(被災地を)10年前に助けてくれた世界の人に『いまこういう風にきれいになりましたよ』と伝わるとうれしいなと思います」と、復興に向けて今なお歩みを進める被災地にメッセージを送りました。

トーチキスでポーズを決めたサンドウィッチマンの2人
トーチキスでポーズを決めたサンドウィッチマンの2人
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東京2020オリンピック聖火リレー特別映像 「想いをのせて、ともに走ろう。」

今回の東京2020オリンピック聖火リレーでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、残念ながら公道での走行がかなわなかったランナーのみなさんもいました。それでも、青森県1日目の点火セレモニーに参加した大学教授の村下公一さんは「今のコロナの状況で関係者の方の努力で想いをつなぐことができたのはうれしいです」とコメント。岡山県2日目の点火セレモニーに参加したバルーンアート作家の野村昌子さんも、「聖火ランタンからトーチに点火してもらって、ボウッと炎が輝いた一瞬は感動しました」と述べ、充実した表情を見せてくれました。

「コロナ禍の状況でも想いをつなげられてうれしい」と語った村下公一さん(写真左)
「コロナ禍の状況でも想いをつなげられてうれしい」と語った村下公一さん(写真左)
岡山県の点火セレモニーでトーチキスのポーズを取る野村昌子さん(写真左)
岡山県の点火セレモニーでトーチキスのポーズを取る野村昌子さん(写真左)

今回の聖火リレーに欠かせなかった存在が、大舞台で輝きを放ってきたオリンピアン・パラリンピアンのみなさんです。アテネ2004オリンピックから4大会連続金メダルを獲得したレスリングの伊調馨さんや、北京2008オリンピックで銀メダルを獲得した末續慎吾さん、3大会連続パラリンピック出場を果たし、東京2020オリンピック聖火リレー公式アンバサダーも務める田口亜希さんなど、たくさんのアスリートたちが聖火ランナーを担い、全国各地を盛り上げてくれました。

アテネ2004オリンピックから4大会連続金メダルを獲得したレスリングの伊調馨さん
アテネ2004オリンピックから4大会連続金メダルを獲得したレスリングの伊調馨さん
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10,500人以上のランナーの一人ひとりが想いを乗せながら、バトンをつないできた東京2020オリンピック聖火リレー。スタート地点の福島県から最終地の東京都まで、47都道府県をわたる長丁場の旅も終わりを迎えました。大役を担った聖火ランナー、それを支える周りの人々、そしてその様子を応援してきた人たち。関わるすべての人たちの心に数々のシーンが刻まれたまま、東京2020オリンピック・パラリンピック本大会へと希望を乗せたバトンが手渡されます。