車いすバスケは健闘及ばず銀 バドミントン里見・山崎組、梶原、マラソン道下が金獲得 5日主な結果

車いすバスケットボールの男子日本代表は銀メダルを獲得
車いすバスケットボールの男子日本代表は銀メダルを獲得

東京2020パラリンピックの最終日となる9月5日(日)、日本は金3個、銀1個、銅4個、計8個のメダルを獲得。今大会、日本が手にしたメダルは金13個、銀15個、銅23個、計51個となった。

車いすバスケットボール 男子日本は銀メダル アメリカに終盤で逆転許す

車いすバスケットボールの男子決勝が行われ、初の金メダルを狙った日本は、60-64でアメリカに敗れた。日本のこれまでの最高成績は7位(ソウル1988大会、北京2008大会)。史上初の決勝進出だったが、わずかに及ばなかった。

第1クオーター、日本は藤本怜央の3ポイントシュートで幸先良く先制。その後も堅い守備で3分までアメリカに得点を許さなかった。しかし、徐々にリズムが出てきたアメリカは第1クオーターの最後に連続得点で18-18に追いつく。続く第2クオーターも両者譲らぬ展開。アメリカはスティーブ・セリオにボールを集め、日本を突き放しにかかる。日本も食らいついていくが、前半は27-32とリードを許して終えた。

第3クオーターは、立ち上がりからお互いに点を取り合う展開に。日本は秋田啓や藤沢潔の連続得点などで追いつくと、鳥海連志のシュートで逆転する。その後、セリオに得点を許すが、第3クオーターは日本が46-45とリードして終了した。

金メダル獲得も見えてきた最終クオーター。しかし、2点をリードした残り7分4秒で藤本がこの日4つ目のファウルを犯し、ベンチに下がらざるを得ない状況に。その後、5点差まで広げた日本だが、セリオのゴールなどでアメリカが再び逆転。終盤はファウルも重なった日本はリードを広げられ、最終的に60-64で敗れた。あと一歩のところで頂点に届かなかった日本だが、前回王者のアメリカを最後まで追い詰めた大健闘に、会場内からは温かい拍手が贈られていた。

シュートを放つ鳥海連志。日本は健闘光ったが、あと一歩及ばず
シュートを放つ鳥海連志。日本は健闘光ったが、あと一歩及ばず

バドミントン 女子ダブルスで里見紗李奈、山崎悠麻組が金メダル獲得

女子ダブルスWHの決勝に進出した世界ランキング1位の里見紗李奈、山崎悠麻組は、世界ランキング2位の中国ペア、劉禹彤、尹夢璐にゲームカウント2‐1で勝利し、金メダルを獲得した。前日のシングルスWH1で里見は金メダルを獲得しており2冠を達成。山崎はシングルスWH2で銅メダルを手にしており、ともに今大会で2つ目のメダル獲得となった。

男子ダブルスWH 3位決定戦では、梶原大暉(WH2)、村山浩(WH1)組が、タイ人ペアをゲームカウント2-0で破り、銅メダルを獲得した。19歳の梶原大暉はシングルスWH2の金メダルに続く今大会2つ目のメダル。「パラバドの父」と言われる47歳の村山は嬉しい初メダルとなった。

混合ダブルス SL3-SU5の3位決定戦では、藤原大輔(SL3)、杉野明子(SU5)組が、インド人ペアと対戦。第1ゲームを接戦の中23-21でものにすると、第2ゲームも21-19で取り、2-0のストレート勝ちで銅メダルを獲得した。

バドミントン 女子ダブルスWHで里見紗李奈と山崎悠麻が金メダルを獲得した
バドミントン 女子ダブルスWHで里見紗李奈と山崎悠麻が金メダルを獲得した

陸上競技 マラソンで道下美里が悲願の金、堀越信司、永田務も銅メダル

マラソンは、女子(T12)視覚障がいのあるクラスで、世界記録保持者である道下美里が、圧巻のレースを見せて悲願の金メダルを獲得した。道下は首位でオリンピックスタジアムを後にすると、先頭4人集団のなかで落ち着いた走りを見せる。20km付近からエレーナ・パウトワ(RPC)と2人の首位争いという展開になり、35kmで首位に躍り出る。スタジアムに独走状態で入ってくると、すがすがしい笑顔でバックストレートを快走し、3時間00分50秒のパラリンピック記録で優勝した。疲れをまったく見せず、気持ちよさそうな笑顔を会場の360度に振りまいた。

同クラスの藤井由美子は、中盤までは9、10位グループだったものの後半でペースを上げ、3時間17分44秒の5位に入った。さらに66歳の西島美保子も、健闘した。最後、オリンピックスタジアムのトラックに入る直前に足を止めるシーンもあったが力を振り絞り、3時間29分12秒の8位でフィニッシュ。日本女子は全員が8位以上の入賞を果たした。

また男子(T46)上肢障がいのクラスには永田務が登場。中国、ブラジルの選手がフィニッシュした後にオリンピックスタジアムに単独で入ってくると、途中何度もガッツポーズをしながら笑顔で走り、2時間29分33秒で3位となった。

男子(T12)視覚障がいのクラスでは、堀越信司が銅メダルを獲得した。堀越は35km地点までは6、7位集団のなかで温存。40kmの直前からスパートをかけると、ナショナルスタジアムに3位で入って来た。ゴールラインを超えると、そのままあおむけに倒れこみ天を見上げながら何度もガッツポーズ。2時間28分01秒での銅メダルを獲得した。

同クラスで熊谷豊は、前半は2位集団のなかで粘り、堀越とも競り合うレースを展開。最後は2時間31分32秒で7位となった。また今大会の1500m(T11)で銅メダル、5000m(T11)で銀メダルを獲得した和田伸也は、今大会の締めとなる走りを披露。2時間33分05秒で9位となった。

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マラソン女子T12で金メダルを獲得した道下美里
マラソン女子T12で金メダルを獲得した道下美里
男子マラソンT12で銅メダルを獲得した堀越信司
男子マラソンT12で銅メダルを獲得した堀越信司

バドミントン 男子シングルスで梶原大暉が金メダル

バドミントンの男子シングルスWH2で決勝が行われ、世界ランキング6位で19歳の梶原大暉が、世界ランキング1位のキム・ジョンジュン(大韓民国)にストレートで勝利し、金メダルに輝いた。

バドミントン 男子シングルスWH2で金メダルを獲得した19歳の梶原大暉
バドミントン 男子シングルスWH2で金メダルを獲得した19歳の梶原大暉

陸上競技 マラソン土田和歌子が最後追い上げるも4位

マラソンは男子(T54)車いすのクラスには、鈴木朋樹が出場。朝6時半の号砲と共に飛び出した。終始7位をキープし、35km通過の時点で3位まで1分以内まで縮める。最後は1時間30分45秒の7位でゴールした。先頭は、リオデジャネイロ2016パラリンピック王者のマルセル・フグ(スイス)と章勇(中国)が激しいデッドヒートを繰り広げ、フグが連覇を達成した。フグは今大会で800m、1500m、5000mの中距離種目すべてを制し、4冠となった。

また女子(T54)の土田和歌子は、中盤までは5、6位グループにつけていたが、40kmで先頭集団に加わった。ラストスパートをかけオリンピックスタジアムに4位で戻ってくると、1時間38分32秒で4位となった。ゴールラインを超えた瞬間に右手をあげてガッツポーズ。メダルはならなかったが力を示す走りだった。同クラスの喜納翼は、25キロ通過時点で3位にまで浮上したものの、後半は7位をキープ。1時間42分33秒の7位となった。

マラソン女子T54で4位となった土田和歌子
マラソン女子T54で4位となった土田和歌子
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